前期損益修正益
前期損益修正益とは
前期損益修正益の定義・意味・意義
前期損益修正益とは、前期以前(前々期の修正含む)で計上した損益の修正による利益を処理するための勘定科目をいう。
前期損益修正益の趣旨・目的・機能・役割
株主総会で承認された決算書を過去にさかのぼって修正することはできない(当期の収益または費用に属さない過年度の損益修正額は、当期の経常損益から除外しなければならない)ため、特別に前期損益修正益、前期損益修正損という科目を用いて修正することになる。
前期損益修正益勘定の範囲・具体例
前期損益修正益として処理をするものとしては、具体的には、次のようなものがある。
- 前期以前における減価償却費(過大)の修正額
- 前期以前における貸倒損失に計上した売掛金等の債権の入金額
- 賞与の実際の支給額が前年に設定した賞与引当金の金額より少ない場合のその差額(→賞与引当金勘定の会計・簿記・経理上の取り扱い)
なお、企業会計原則では、前期修正に属する項目として、次のものを例示している。
前期損益修正益の反対概念
前期損益修正益の反対概念は、前期損益修正損である。
前期損益修正益の財務諸表における区分表示と表示科目
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