［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

貸借対照表・損益計算書関係―総合―ＲＯＥ（株主資本利益率）

ＲＯＥとは 【return on equity】

ROEの定義・意味・意義

ＲＯＥとは、当期純利益を株主資本で割ったもの、あるいは、１株あたりの利益（ＥＰＳ）を１株あたりの株主資本（ＢＰＳ）で割ったもの。

ＲＯＥは、return on equity の頭文字を取ったもので、株主資本利益率と訳されている。

ＲＯＥの位置づけ・体系

収益性分析・効率性分析の総合的な指標

ＲＯＥは、企業の収益性と効率性（→収益性分析・効率性分析）の総合的な指標（収益性と効率性を同時に表す指標）として、ＲＯＡと並んで用いられる。

ＲＯＥの趣旨・目的・役割・機能

ＲＯＥは、会社は株主のものという意識の強いアメリカで重視されてきた指標であり、株主利益の重視という見地からは重要な指標である。

ＲＯＥの見方・読み方・解釈の仕方

ＲＯＥは、その会社が、株主に投資してもらった資金（出資金　株主資本　自己資本）を活用して、どれだけ利益をあげることができたのかを、パーセントで表したものである。

ＲＯＥが高いほど、株主資本を効率的に活用しているという意味で収益性が高い、ということがいえる。

したがって、ＲＯＥは投資家にとっては重要な指標となる。

ただし、ＲＯＥは、他人資本の比率が高い（自己資本の比率が低い）場合にも、相対的に高くなるので注意を要する。

逆に、株主資本＝自己資本を増加させると、ＲＯＥは相対的に低くなる。