[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


貸借対照表―純資産―株主資本


株主資本とは

株主資本の定義・意味など

株主資本(かぶぬししほん)とは、株式会社持分会社資本金資本剰余金利益剰余金をいう。

会社計算規則
(定義)
第二条

 この省令において、次の各号に掲げる用語の意義は、当該各号に定めるところによる。
三十  株主資本等 株式会社及び持分会社資本金資本剰余金及び利益剰余金をいう。

財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則
(株主資本の分類)
第六十条  株主資本は、資本金資本剰余金及び利益剰余金に分類して記載しなければならない。

株主資本の目的・役割・意義・機能・作用など

事業元手

株主資本は、事業元手となる純資産のうち、株主に帰属する純粋な資産部分を意味する。

株主資本の位置づけ・体系(上位概念等)

純資産

株主資本は貸借対照表純資産の部の区分のひとつである。

なお、純資産の部は、株主資本と株主資本以外の各項目に区分される。

企業会計基準第5号
貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準
純資産の部の表示
4. 貸借対照表は、資産の部、負債の部及び純資産の部に区分し、純資産の部は、株主資 本と株主資本以外の各項目に区分する。

会社計算規則
純資産の部の区分)
第七十六条  純資産の部は、次の各号に掲げる貸借対照表等の区分に応じ、当該各号に定める項目に区分しなければならない。
 株式会社貸借対照表 次に掲げる項目
 株主資本
 評価・換算差額等
 新株予約権

株主資本の構成内容・内訳

貸借対照表の純資産の部の表示に関する会計基準等の適用指針」によれば、株主資本は次のような項目から構成されている。

  1. 資本金
  2. 新株式申込証拠金
  3. 資本剰余金
    1. 資本準備金
    2. その他資本剰余金
  4. 利益剰余金
    1. 利益準備金
    2. その他利益剰余金
  5. 自己株式
  6. 自己株式申込証拠金

上記項目のうち、資本金資本剰余金資本取引から生じものであるが、利益剰余金損益取引から生じるものであり、両者は明確に区別する必要がある。

純資産決算等における位置づけ等

純資産財務諸表における区分表示表示科目

貸借対照表純資産の部 > 株主資本 > ◯◯

株主資本等変動計算書

株主資本の状況は、株主資本等変動計算書に表示される。

なお、株主資本等変動計算書に表示される株主資本は、貸借対照表純資産の額から、「評価・換算差額等」「新株予約権」「少数株主持分」に相当する額を差し引いたものとなる。

純資産 = 株主資本 + 評価・換算差額等新株予約権 + 少数株主持分



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