損益計算書関係―収益性分析―売上高経常利益率
売上高経常利益率とは
売上高経常利益率の定義・意味・意義
売上高経常利益率とは、収益性分析の指標(利益率)の一つで、経常利益を売上高で割り、100を掛けたものをいう。
売上高経常利益率の位置づけ・体系
経常利益に着目した収益性分析
財務分析の総合的な指標(企業の収益性と効率性を同時に表す指標)としては、ROA(総資産利益率・総資本利益率・総資本経常利益率)とROE(自己資本利益率)がある。
そして、財務分析はさらに収益性分析と効率性分析という2つの視点に分けることができる。
損益計算書で表される利益には、売上総利益(粗利)、営業利益、経常利益、税引前当期純利益、当期純利益の5つの種類がある。
収益性分析、つまり、収益=利益性の分析は、このうちどの利益に着目するかにより異なってくる。
この点、売上高経常利益率は、経常利益に着目した収益性分析である、と位置づけられる。
- 財務分析
売上高経常利益率の見方・読み方・解釈の仕方
売上高経常利益率は、収益性分析の一つの指標として、企業の営業活動と財務活動をあわせた全体で利益を生み出すことができる総合力・収益力を表している。
つまり、企業の総合的な実力を示しているので、損益計算書関係の指標の中で、もっとも重要な指標といえる。
売上高経常利益率の類似指標
売上高当期利益率(ROS)
売上高当期利益率とは、売上高に対する当期利益の比率をいい、企業の営業活動と財務活動に加え、特別損益、税金をあわせた会社全体の収益力を表すために使用される。
売上高経常利益率の平均
一般に、製造業や流通業では、5~7%、サービス業では、10~15%といわれている。
なお、数値の比較は、他業種と比べてもあまり意味はなく、同業他社と行う。
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