中央銀行―日本銀行―日本銀行の三大業務―②銀行の銀行
銀行の銀行とは
「銀行の銀行」の定義・意味・意義
銀行の銀行とは、日本銀行の役割・機能のひとつで、日本銀行が日銀当座預金等を通じて市中銀行と取引を行うことを指してこう呼んでいる。
「銀行の銀行」の位置づけ・体系
日本銀行には次の3つの役割・機能があるとされる。
日本銀行の三大業務ともいわれる。
「銀行の銀行」の具体例
日本銀行が市中銀行と行う取引には具体的には次のようなものがある。
「銀行の銀行」の根拠法令・法的根拠・条文など
日本銀行法
日本銀行の「銀行の銀行」としての業務については日本銀行法第33条で規定されている。
日本銀行法
(通常業務)
第三十三条 日本銀行は、第一条の目的を達成するため、次に掲げる業務を行うことができる。
一 商業手形その他の手形の割引
二 手形、国債その他の有価証券又は電子記録債権を担保とする貸付け
三 商業手形その他の手形(日本銀行の振出しに係るものを含む。)、国債その他の債券又は電子記録債権の売買
四 金銭を担保とする国債その他の債券の貸借
五 預り金
六 内国為替取引
七 有価証券その他の財産権に係る証券又は証書の保護預り
八 地金銀の売買その他前各号の業務に付随する業務
2 前項第五号の「預り金」とは、預金契約に基づいて行う預金の受入れをいう。
日本銀行の「銀行の銀行」機能の趣旨・目的・役割・機能
物価の安定と景気変動の調整
日本銀行は、「銀行の銀行」として市中銀行と資金のやり取りを行うことができ、特に短期金融市場で大きな影響力を有している。
そこで、日銀は、同市場で、(市中銀行への)資金供給または(市中銀行からの)資金吸収を行うことにより、(金利を政策金利に誘導することを通じて)物価の安定と景気変動の調整をはかる。
資金供給
資金吸収
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