個別―経済主体別―日本銀行勘定―構成内容―負債―日銀当座預金(日本銀行当座預金・日本銀行預け金・中央銀行預け金)
日銀当座預金とは
日銀当座預金の定義・意味・意義
日銀当座預金とは、民間金融機関が、他の金融機関との資金決済や準備預金の預け入れのために、日本銀行に開いている当座預金(民間金融機関が日本銀行に対して保有している無利子の預金)をいう。
日銀当座預金の別名・別称・通称など
日本銀行当座預金・日本銀行預け金・中央銀行預け金
日銀当座預金は、日本銀行当座預金、または日本銀行預け金・中央銀行預け金などとも呼ばれる。
日銀当座預金の位置づけ・体系(上位概念)
日本銀行勘定の負債勘定
日銀当座預金は、日本銀行勘定における負債項目のひとつである。
日銀当座預金の趣旨・目的・役割・機能
銀行の銀行
民間金融機関が日本銀行に当座預金口座を持っていることなどから、日本銀行は「銀行の銀行」と称される。
たとえば、この当座預金口座を使用して国債等の売買(→公開市場操作)が行われる。
すなわち、民間金融機関がその保有する資産としての国債を日銀に売却する(日銀から見れば、日銀が民間金融機関から国債を買い取る)と、日銀にとっては負債である日銀当座預金残高が増えることになる。
ハイパワードマネーの構成
通貨発行・資金供給
日銀が民間金融機関から国債を買い取って日銀当座預金残高を増加させることは、通貨発行の一種となる。
発行銀行券と日銀当座預金残高がハイパワードマネー(マネタリーベース)の大部分を構成している。
量的金融緩和
2001~2006年(平成13~18年)において、日銀は金融緩和のために日銀当座預金残高を金融政策の目標とした。
日銀が日銀当座預金残高を増やす(これは日銀が民間金融機関に資金(この資金はハイパワードマネーまたはマネタリーベースである)を供給することを意味する)ことで、次に、民間金融機関を通じて企業や個人への貸し出し等を増やす(これは市中に出回る資金=マネーストック(旧通貨供給量・マネーサプライ)を増やすことを意味する)こと、つまり、金融緩和を狙ったものである。
ただし、日銀当座預金残高の増加が企業や個人への貸し出しにつながるとは限らない。
日銀の資金供給により金利が低下し、これが企業の資金需要を喚起することで実体経済が活性化してはじめて市中銀行による信用創造も活発となりマネーストックが増えてくる。
日銀当座預金と関係・関連する制度
準備預金(支払準備)制度
準備預金制度の対象となる民間金融機関が、日銀に当座預金口座を開いている場合は、この日銀当座預金の残高がそのまま準備預金としてカウントされるしくみとなっている。
なお、日銀に当座預金口座を開いていない場合は、準備預金のための特別な預金口座(=「準備預り金」)を開設して預金する必要がある。
参考元:日本銀行当座預金と準備預金の関係について教えてください。 :日本銀行 Bank of Japan のサイト
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