［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

基本用語・概念―最終生産物―供給面―付加価値―分類―粗付加価値

粗付加価値とは

粗付加価値の定義・意味・意義

経済学では、企業等が生産活動等によって新たに付加した財・サービスの価値＝価格を付加価値という。

価値は貨幣・マネーで測定される（→価値尺度）。

問題は「新たに付加」をどのように計算するかである。

この点、粗付加価値とは、生産額＝売上高＝最終生産物の価格から原材料費など中間生産物の購入に要した費用を差し引いて計算した付加価値をいう。

粗付加価値の上位概念

付加価値

付加価値は、粗付加価値と純付加価値とに分類される。

粗付加価値からさらに経費の一部、すなわち設備に要した費用（固定資本減耗分に相当する減価償却費）を差し引いたものが純付加価値となる。

つまり、「粗」と「純」の違いは、経費としての固定資本減耗分に相当する減価償却費を含むか否かの違いである。

粗付加価値の位置づけ・体系

企業レベル―売上総利益（粗利）

粗付加価値は、１企業のレベルで言えば、売上総利益（粗利）に相当するものといえる。

国レベル―ＧＤＰ等

粗付加価値や純付加価値の１国の総額が、国民「総」生産（ＧＮＰ）・国内「総」生産（ＧＤＰ）（←粗付加価値の総額）、国民「純」生産（ＮＮＰ）（←純付加価値の総額）等となる。

• 粗付加価値の総額→国民総生産（ＧＮＰ）・国内総生産（ＧＤＰ）
• 純付加価値の総額→国民純生産（ＮＮＰ）

「粗」と「純」の違いが「総（Gross）」と「純（Net）」の違いとなる。