［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

納税―予定納税

予定納税とは

予定納税の定義・意味・意義

予定納税とは、前年に一定額以上の納付税額がある納税義務者について、その年分の所得税の確定申告をして納税する前に、その年分の所得税額を第１期（７月）と第２期（１１月）に分けて、概算で分割して納税する制度をいう。

 

予定納税の根拠法令・条文

予定納税は、所得税法上の制度である。

 

予定納税制度の位置づけ・体系

予定納税制度は、税金の納め方のひとつである。

所得税では、その納め方には次の３種類がある。

1. 確定申告
2. 予定納税
3. 源泉徴収（申告納税方式）

このうち、源泉徴収（申告納税方式）が原則とされている。

  

予定納税制度の趣旨・目的・役割・機能

所得税は、申告納税方式が原則である。

その具体的な手続きが確定申告であり、翌年２月１６日から３月１５日（確定申告期限）までに、納税額等を申告し、その申告した税額を自主的に納付することになる。

しかし、次のような理由から、例外的に予定納税の制度も採用されている。

1. 確定申告時に一時に多額の税額を納付することは、納税者にとって非常に負担となるため、納税者の便宜を図る
2. 国としても歳入を平準化する必要がある
3. 所得の発生の都度、それに応じて納税することが理想である