決算手続き―決算予備手続き―精算表
精算表とは 【Work Sheet】
精算表の定義・意味・意義
試算表(残高試算表)の残高を費用、収益の勘定科目と資産、負債、純資産(資本)の勘定科目とに分離すると、貸借対照表と損益計算書になる。
精算表とは、残高試算表(決算整理前残高試算表)から貸借対照表欄と損益計算書欄を分離し、試算表欄とともに連続して表示した一覧表をいう。
精算表の目的・機能・役割
精算表は、簡易的な財務諸表(貸借対照表と損益計算書)となるとともに、決算手続きの流れも視覚的に一覧でき、財務諸表作成のための内部の基礎資料となる。
精算表の位置づけ・体系
精算表は、決算予備手続きの最終段階で、決算手続きの流れを視覚的にわかりやすくまとめるために作成される。
精算表に整理集約された情報に基づいて、財務諸表(貸借対照表と損益計算書)が作成されることになる。
決算整理前残高試算表+決算整理仕訳→決算整理後残高試算表→精算表→財務諸表(貸借対照表と損益計算書)
なお、決算整理後残高試算表の作成は省略される場合があるが、この場合は、精算表で決算整理が行われ、試算表の情報が修正されることになる。
決算整理前残高試算表+決算整理仕訳→精算表→財務諸表(貸借対照表と損益計算書)
精算表の注意点
「試算表の作成→精算表の作成→決算書の作成」というのが決算手続きの基本的な流れであるが、会計ソフトウェアを使用する場合は、精算表の作成は省略される場合が多い。
精算表の分類・種類
精算表は、その内容の詳細さの程度で、たとえば、次のような種類がある。
6桁式精算表
6桁式精算表とは、試算表(残高試算表・決算整理前残高試算表)、貸借対照表、損益計算書の3つの欄からなる精算表をいう。
3つの欄はそれぞれ借方、貸方をもつことから、3×2=6桁式精算表と呼ばれる。
8桁式精算表
8桁式精算表とは、6桁式精算表に、決算整理を行うための整理記入欄(修正記入欄)を設けた精算表をいう。
試算表の欄の右隣りに整理記入欄(修正記入欄)がある。
10桁式精算表
10桁式精算表とは、8桁式精算表に、決算整理後残高試算表の欄を設けた精算表をいう。
整理記入欄(修正記入欄)の右隣りに決算整理後残高試算表の欄がある。
精算表の書き方・作成方法
概要・概略・あらまし
精算表の残高試算表の欄に各勘定科目の残高を記入し、整理記入欄に決算整理事項を記入する。
そして、加減(加算と減算)を行ったのち、貸借対照表に記載される勘定科目は貸借対照表欄に、損益計算書に記載される勘定科目は損益計算書欄にそれぞれ転記する。
貸借対照表欄、損益計算書欄のともに、借方と貸方を合計すると差額がでるが、これが当期の利益となる。
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