消耗品の整理
消耗品の整理
会計処理方法
未使用の消耗品の期末棚卸高は、原則として、本年中の費用(必要経費または損金)とはならず資産計上しなければならない。
ただし、期中に消耗品を購入した場合の処理方法としては、会計上、次の2つがある。
すなわち、費用法で処理する場合は、決算時に消耗品の未使用高を消耗品または貯蔵品勘定等の借方に振り替えて資産計上をする。
ただし、税法上は、継続適用を条件に、毎期おおむね一定数量を取得し、かつ、経常的に消費をする消耗品などについては資産計上しなくてもよいとされているので、そのまま購入時の年度の費用とすることもできる。
これに対して、資産法で処理する場合は、決算時に消耗品の消費高を消耗品費勘定等の借方に振り替えて費用処理をする。
実務上は、費用法が用いられていることが多い。
取引の具体例と仕訳の仕方
期中(購入・取得時)
費用法で処理する場合
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
消耗品費 |
××××
|
現金 |
××××
|
資産法で処理する場合
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
消耗品 |
××××
|
現金 |
××××
|
期末(決算時)
決算整理仕訳
費用法で処理する場合
期末に未使用の消耗品があれば、それを資産として消耗品勘定に振り替える。
つまり、仕訳としては次のようになる。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
消耗品 |
2,000
|
消耗品費 |
2,000
|
資産法で処理する場合
期末に使用済みの消耗品を、費用として消耗品費勘定に振り替える。
つまり、仕訳としては次のようになる。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
消耗品費 |
8,000
|
消耗品 |
8,000
|
翌期首
再振替仕訳
費用法で処理する場合
決算時に資産として振り替えた(繰り延べた)分を、再度費用に振り替える(戻す)処理を行う。
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
消耗品費 |
2,000
|
消耗品 |
2,000
|
資産法で処理する場合
すでに決算時に費用として振り替えられているので、再振替仕訳は不要。
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