決算
決算とは 【closing books】
決算の定義・意味・意義
決算とは、企業が期末に、一会計期間(通常は1年)における会計帳簿の記録を整理して、帳簿を締め切り(帳簿決算)、その期間の経営成績と期末時点(決算日)における財政状態を明らかにするために、貸借対照表や損益計算書などの決算書(財務諸表)を作成する一連の手続きをいう。
決算の趣旨・目的
簿記は、企業の経営活動を記録し、投資家・債権者・税務署などの利害関係者に企業の財政状態と経営成績を報告する(ディスクロージャー・情報開示)ことを目的とする。
この目的は最終的に貸借対照表や損益計算書などの決算書(財務諸表)といった報告書を作成・公開することで果たされることになる。
決算の機能・役割
企業の一会計期間における取引によって生じた資産・負債・資本・収益・費用は、仕訳帳や総勘定元帳などに記帳されている。
これらの記録をまとめて、企業の財政状態や経営成績を、正確でわかりやすい決算書のかたちで報告するための手続きが決算である。
決算に関する法律の規定
商法は、商人に対して、貸借対照表※など(商法上は商業帳簿と呼ぶ)の作成を義務づけている。
※条文の文言には、損益計算書が明示されていないが、一般には損益計算書も作成が義務づけられていると解されている。
商法
第十九条 …
2 商人は、その営業のために使用する財産について、法務省令で定めるところにより、適時に、正確な商業帳簿(会計帳簿及び貸借対照表をいう。以下この条において同じ。)を作成しなければならない。
特に会社に対しては、会社法が、貸借対照表、損益計算書など(会社法上は計算書類と呼ぶ)の作成を義務づけており、そのため会社は決算を行うことになる。
会社法
(計算書類等の作成及び保存)
第四百三十五条 …
2 株式会社は、法務省令で定めるところにより、各事業年度に係る計算書類(貸借対照表、損益計算書その他株式会社の財産及び損益の状況を示すために必要かつ適当なものとして法務省令で定めるものをいう。以下この章において同じ。)及び事業報告並びにこれらの附属明細書を作成しなければならない。
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