全体―資金循環統計
資金循環統計とは
資金循環統計の定義・意味など
資金循環統計(しきんじゅんかんとうけい)とは、日本全体の金融活動を対象にして記録した統計で、日本で生じる金融取引(フロー)や、その結果として保有された金融資産・負債(ストック)を、企業、家計、政府といった各経済主体ごとに、かつ金融商品ごとに包括的に記録したものをいう。
資金循環統計の性格・性質
2次統計
資金循環統計は、多くの1次資料(基礎資料)を集計・加工することによって作成される2次統計である。
参考:日本銀行『資金循環統計の解説』
資金循環統計の目的・役割・意義・機能・作用など
日本の金融(資産運用・資金調達)の見取り図
資金循環統計により、日本全体で、経済主体(家計・企業・政府(国・地方))別にお金を金融資産にどのように資産運用しているか、資金調達しているかが、見取り図のようにわかる。
美和卓 『20歳からの金融入門』 日本経済新聞出版社、2009年、94頁。
資金循環勘定の基礎
国民所得計算を構成する5つの勘定のひとつである資金循環勘定は、日本銀行が作成する資金循環統計を基礎にしている。
資金循環統計の内容
資金循環統計の内容は、次の3つの表から構成される。
資金循環統計の位置づけ・体系
資金循環統計と他の関連統計との関係
国民経済計算との関係
国際収支統計との関係
各種の金融統計との関係
日本銀行では、各種の金融統計を作成しているが、その多くは、特定の経済主体の金融資産・負債あるいは金融取引に関するものか、もしくは特定の金融資産に関する市場規模や主体別の取引額に関するものである。
資金循環統計は、一国全体の金融活動を記録の対象としており、ほとんどの金融統計は、統計の記録対象という点では、資金循環統計の一部分を構成するものと言える。
資金循環統計とこれらの金融統計は、前者が後者の多くを基礎資料として利用しているという関係にある。
参考:日本銀行『資金循環統計の解説』
資金循環統計の作成機関・発表周期・公開方法
作成機関
日本銀行調査統計局
発表周期
四半期毎
公開方法
資金循環統計の歴史・沿革・由来・起源・経緯など
1953年(昭和28年)から作成されている。
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