金融資産
金融資産とは 【financial asset】
金融資産の定義・意味など
金融資産(きんゆうしさん)とは、預金・貸付金・有価証券などの請求権のかたちで保有する資産をいう。
参考:三省堂『スーパー大辞林』
金融資産の範囲・具体例
金融商品に関する会計基準
金融資産は、「金融商品に関する会計基準」では、次のように定義されている。
金融商品に関する会計基準
4. 金融資産とは、現金預金、受取手形、売掛金及び貸付金等の金銭債権、株式その他の出資証券及び公社債等の有価証券並びに先物取引、先渡取引、オプション取引、スワップ取引及 びこれらに類似する取引(以下「デリバティブ取引」という。)により生じる正味の債権等 をいう。
つまり、次にかかげるものが金融資産とされている。
国民経済計算
国民経済計算のストック編の付表「国民資産・負債残高」では、次に掲げるものが金融資産とされている。
金融資産の分類・種類
金融資産は次の2つに大別することができる。
金融資産と関係・関連する概念
反対概念
実物資産
金融資産と対比される概念は実物資産である。
実物資産とは、不動産(土地・建物)、原材料や商品・製品、コモディティなどのかたちで保有する資産をいう。
非金融資産
金融資産の目的・役割・意義・機能・作用など
国債の市中消化の能力
1国のレベルでいえば、金融資産が大きいということは、その国にそれだけ国債を市中消化することができる経済力があることを意味する。
金融資産の統計指標
国民経済計算
国民がある時点で有する金融資産は、国民経済計算のストック編の統合勘定「期末貸借対照表」で集計されている。
また、その詳細な内訳については、同じくストック編の付表の国民資産・負債残高で集計されている。
資金循環統計
お金が金融資産にどのように資産運用されているか、資金調達されているかを、経済主体(家計・企業・政府(国・地方))別にまとめているのが、日本銀行が作成する資金循環統計である。
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