国債―消化―国債の日銀引き受け
国債の日銀引き受けとは
国債の日銀引き受けの定義・意味・意義
国債の日銀引き受けとは、国が発行した国債を日本銀行が国から直接購入することをいう。
国債の日銀引き受けの財政法上の取り扱い(取扱い)
市中消化の原則
財政法は、国債発行によるインフレを防止するために、国債の日銀引き受けを原則として禁止している(市中消化の原則)。
ただし、例外的に、日銀が保有する国債が満期を迎えた場合は、満期到来額の範囲内であれば借り換えのために日銀が引き受けを行うことが認められている(日銀乗換・日銀乗り換え)。
国債の日銀引き受けの位置づけ・体系
国債消化の一方式
国債の日銀引き受けは、国債消化の一方式である。
国債消化の方式については次のように分類整理できる。
財政政策
国債の日銀引き受けの問題はマネーを増やす(金融緩和)ための金融政策の問題ではなく、国債発行によるインフレ発生を抑制するための財政政策の問題である。
国債の日銀引き受けと関係・関連する概念
間違いやすい概念
買いオペレーション
買いオペレーションとは、日銀が金融機関から(つまり、市場を経由して)国債等を購入することをいう。
日銀が国から直接国債等を購入すること=国債の日銀引き受けは禁止されているが、金融機関から市場を経由して国債等を購入することは禁止されていない。
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