生命保険―分類―生死混合保険―養老保険
養老保険とは
養老保険の定義・意味・意義
養老保険とは、被保険者の死亡または保険金が満了した場合に死亡保険金または満期保険金(生存保険金)が支払われる生命保険をいう。
すなわち、養老保険では、被保険者が保険期間中に死亡した場合には、遺族等に死亡保険金が支払われる。
これに対して、被保険者が満期時(=保険期間が満了した時点)に生存している場合には、被保険者等に死亡保険金と同額の生存保険金(満期保険金)が支払われる。
日本では養老保険がもっとも普及している。
養老保険に定期保険を特約として付け、死亡保障部分を大きくした定期付養老保険などもある。
養老保険の分類・種類
養老保険は、保険金受取人の別により、次の4つの種類に分類される。
それぞれ税法上の取り扱いが異なるため、それに応じて会計処理も異なってくる。
なお、表中一番下の4番目のタイプの養老保険は、通常の死亡保険金受取人と生存保険金(満期保険金)受取人が逆になっていることから逆養老と呼ばれている。
契約者 | 被保険者 | 保険金受取人 | |
---|---|---|---|
死亡保険金 | 生存保険金 | ||
法人 | 役員・従業員 | 法人 | 法人 |
被保険者または遺族 | 被保険者または遺族 | ||
被保険者の遺族 | 法人 | ||
法人 | 被保険者 |
養老保険の趣旨・目的・役割・機能
福利厚生・退職金対策
養老保険は、「死亡保障のついた貯蓄商品」であることから、社員の福利厚生や退職金対策のために加入する会社も多い。
節税対策・節税方法・節税効果
養老保険のうち、特に逆養老は会社の節税対策として用いられている。
養老保険の位置づけ・体系(上位概念)
生命保険
養老保険は、生命保険の一種である。
生命保険とは、人の生存または死亡という事由が発生した場合に、被保険者に一定額の保険金を支払うことを約し、保険料を収受する私的保険をいう。
生命保険は、この「事由」により、次の種類に分類される。
養老保険は、このうち死亡保険と生存保険を同時に兼ね備えた生死混合保険の代表である。
養老保険の制度内容
費用(保険料)
養老保険の保険料(養老保険の掛金)
養老保険は、死亡により受け取る保険部分(掛捨部分)のほか、満期時に必ず支払われる貯蓄部分(積立部分)もあるため、保険料はもっとも高くなる。
収益(保険金)
死亡保険金(保険部分)
生存保険金(貯蓄部分)
養老保険の会計・税務上の取り扱い
次のページを参照。
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