分配面―国内総所得(GDI)―使い道―②貯蓄
貯蓄とは 【saving】
貯蓄の定義・意味など
貯蓄(ちょちく)とは、一般的には預貯金を意味するが、経済学上は、経済主体が受け取った所得のうち消費されなかった部分をいう。
平凡社 『世界大百科事典』
貯蓄の範囲・具体例
貯蓄の範囲
貯蓄は、その定義どおり、使わなかったお金のすべてをいう。
したがって、財布に入っていても、タンス預金にしても、銀行預金にしても、誰かに貸しても、株式や社債の購入にあてても、すべて貯蓄に含まれる。
菅原晃 『高校生からわかるマクロ・ミクロ経済学』 河出書房新社、2013年、29頁。
貯蓄の具体例
家計の場合
家計の場合は、預金(銀行預金・社内預金等)、株式・債券(国債・社債等)の購入、生命保険の加入などが貯蓄にあたる。
企業の場合
貯蓄の目的・役割・意義・機能・作用など
貯蓄は、マクロ経済的には有効需要の減少と投資資金の供給源という2つの意義がある。
有効需要の減少
貯蓄を増やすということは、その時点では消費が減るということなので、有効需要を減らし、したがって、所得・雇用を減少させることになる。
投資の資金供給源
金融の仕組み(市中銀行の仲介)により、貯蓄は資金が不足しているところ(企業など)への投資の資金供給源となる。
貯蓄と関係する概念
派生概念
貯蓄率
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