国際財務報告基準(IFRS)
国際財務報告基準とは 【International Financial Reporting Standards】
国際財務報告基準(IFRS)の定義・意味・意義
国際財務報告基準とは、ロンドンに本部を置く民間の会計基準設定主体である国際会計基準審議会(IASB)によって設定される会計基準をいう。
「International Financial Reporting Standards」の訳で、略してIFRSという。
国際財務報告基準(IFRS)の趣旨・目的・機能
国際財務報告基準(IFRS)は、投資家の意思決定に有用な情報提供を行うことを目的とする。
国際財務報告基準(IFRS)の特色・特徴・特性
原則主義
国際財務報告基準(IFRS)は、原則のみを規定し、詳細な規則はない。
そして、企業ごとに原則を解釈・判断し、その根拠は注記で説明することになる。
これに対して、日本の会計基準では、詳細に規則化する。
資産・負債アプローチ
国際財務報告基準(IFRS)は、2会計期間の貸借対照表差額を重視する。
これに対して、日本の会計基準では、1会計期間に稼いだ純利益を重視する。
投資家を最重要視
先述したように、国際財務報告基準(IFRS)は、投資家の意思決定に有用な情報提供を行うことを最重視する。
これに対して、日本の会計基準では、債権者、税務当局も含めたすべての利害関係者に配慮する。
国際財務報告基準(IFRS)の経緯・沿革・歴史など
世界
2005年(平成17年)からEU域内の上場企業の連結財務諸表に対して強制適用が開始された。
2010年(平成22年)現在で、100カ国以上で適用が強制ないしは許容されている。
日本
上場企業
2010年(平成22年)3月期から、上場企業については、国際財務報告基準(IFRS)の任意適用が開始された。
中小企業(非上場企業)
中小企業を含む非上場企業については、国際財務報告基準(IFRS)の強制適用は将来的にもまったく想定されていない。
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