金融市場―機能―資金調達―資金調達方法―直接金融―証券化商品
証券化商品とは
証券化商品の定義・意味・意義
証券化商品とは、金融機関や企業が、自己勘定(自己資金)で購入して保有している金融資産(金銭債権、株式、公社債(債券)など)や不動産などの資産を原料として、それらの資産が生み出すキャッシュフローを裏付けとして、証券化の手法により、自ら新たに作り出したオリジナルの有価証券(金融商品)をいう。
証券化商品の趣旨・目的・機能・役割(位置づけ・体系)
直接金融の方法の一つ
証券化商品は、直接金融の方法の一つとして、すでに保有している資産で資金調達する(つまり、保有資産の資金化)ための手段である。
なお、直接金融の方法には、証券化商品も含め、次の3つがある。
オフバランス化の方法の一つ
証券化商品の特色・特徴・特性
メリット・長所・利点・有利な点
証券化商品は、保有資産自体の信用力を裏付けにしているため、銀行からの借入れ等による間接金融の方法によるより、低コストの資金調達が可能となる。
また、小口証券化により、少額の有価証券として市場での流通が可能なため、資金調達が容易となる。
デメリット・短所・弱点・不利な点
証券化商品は、その裏付けとなる保有資産がリスクを抱えていた場合、これを証券化して投資家に販売することにより、リスクが投資家に移転することになる。
これが2007年のサブプライムローン問題の原因ともなっている。
証券化商品の成立過程・経緯・沿革・歴史など
証券化商品は、アメリカの投資銀行(日本の証券会社にあたる)であるソロモンブラザーズ証券が、1984年に発売した、金融商品初のオリジナル商品で、金融史上最大の発明ともいわれるモーゲージ債に発祥する。
証券化商品の役割・意義
証券化商品は、マネー経済拡大・膨張の端緒となった。
証券化商品の範囲・具体例
証券化商品にはさまざまなものがあるが、一般によく知られている次のような金融商品も、証券化商品の一種である。
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