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オフバランスとは 【off balance】
オフバランスの定義・意味・意義
オフバランスとは、貸借対照表(バランスシート)に記載されない資産や負債に関する取引のことをいう。
オフバランスの別名・別称など
オフバランスは、オフバランス化、オフバランス取引、オフバランスシート取引、簿外取引などとも呼ばれる。
オフバランスの趣旨・目的・機能・役割
オフバランス化することで決算書(貸借対照表)上の資産と負債をスリム化できる。
これにより、自己資本比率を向上させて資産を健全化したり、会社評価において重要視されているROE(株主資本利益率)やROA(総資産利益率)といった指標を高めることができる。
また、それぞれの資産がもつ特有のリスクを避けることもできる。
オフバランスの注意点
オフバランス化により、決算書を見る限りでは判明しない含み損が多くある場合がある。
したがって、利害関係者への正しい情報の公開・開示という要求には相反する側面があるため、これとの調和が必要となることに注意を要する。
オフバランスの方法・手段・仕方(具体例)
資産の売却
もっとも簡単なオフバランス化は、その資産を売却することである。
賃貸
賃貸はオフバランス化のための代表的な方法である。
リース
オフバランス取引の代表的なものとしては、賃貸のほかに、リース取引がある。
リース契約によって使用する資産 (自動車、事務機器、コンピュータ、機械など)は、貸借対照表上には資産として計上されず、リース料として、損益計算書の費用科目として計上される。
ただし、平成20年4月以降、原則として、所有権移転外ファイナンス・リース取引に関しても、売買取引(オンバランス取引)として会計処理することとされた。
リース(リース取引)―会計経理処理方法・簿記の記帳の仕方・使用する勘定科目等
デリバティブ(金融派生商品)
オフバランス取引の代表とされていた先物取引、スワップ取引、オプション取引などデリバティブ(金融派生商品)取引は、貸借対照表に記載されるようになった。
証券化商品
保有している金融資産(金銭債権、株式、公社債(債券)など)や不動産などの資産を、証券化の手法により、証券化商品にすることもオフバランス化の方法の一つである。
オフバランスの評価
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