［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

投資信託―分類―投資対象による分類―不動産投資信託（ＲＥＩＴ）

不動産投資信託とは 【Real Estate Investment Trust】

不動産投資信託（ＲＥＩＴ）の定義・意味・意義

不動産投資信託（不動産投信）とは、不動産を投資対象（資産運用対象）とする投資信託をいう。

株式投資信託や公社債投資信託の不動産版である。

２００９年より導入された投資信託協会の商品分類（「商品分類に関する指針」）では、次のように定義されている。

目論見書又は投資信託約款において、組入資産による主たる投資収益が実質的に不動産投資信託の受益証券及び不動産投資法人の投資証券を源泉とする旨の記載があるものをいう。

不動産投資信託は、一般的には、ＲＥＩＴ（リート）と呼ばれている。

不動産投資信託（ＲＥＩＴ）の仕組み（しくみ）・メカニズム

ＲＥＩＴでは、投資単位が大きく（＝多額の資金が必要）流動性が低い（＝換金しにくい）ため、一般の投資家では投資が難しい不動産を、証券化して小額化することで、投資に参加しやすくするための仕組みである。

こうして投資家から集めた資金を不動産で運用し、賃貸収益や売却益などを配当金として投資家に分配する。

不動産投資信託（ＲＥＩＴ）の趣旨・目的・機能

流動性の低い土地や建物といった不動産についても、証券化することで、投資単位を小額化し流動性を高めて、株式のような取引が可能となる。

これにより、一般投資家も少額の資金で不動産投資市場に分散投資できるようになった。

つまり、少額の資金しかなくてもポートフォリオに不動産資産を組み込む（かつては富豪層しかできなかった）資産三分法が可能となった。

また、従来は参加することが難しかった一般の投資家をこうして不動産市場に呼び込むことで、不動産市場を活性化することもできる。

不動産投資のデメリット

不動産投資信託（ＲＥＩＴ）の成立過程・経緯・沿革・歴史など

ＲＥＩＴという仕組みは、１９６０年にアメリカで生まれた。

これが、２０００年（平成１２年）に日本にも導入された。

日本のＲＥＩＴは、日本版不動産投資信託ということで、Ｊ-ＲＥＩＴと呼ばれている。

不動産投資信託（ＲＥＩＴ）の特色・特徴・特性

不動産投資信託（ＲＥＩＴ）のメリット・長所・利点・有利な点

安定的なインカムゲイン（分配金）

ＲＥＩＴ（リート）は、要は、不動産から得られる賃料を証券化したもので、キャピタルゲイン（売却益）よりも安定的なインカムゲイン（分配金）が期待される金融商品である。

不動産投資信託（ＲＥＩＴ）のデメリット

高い価格リスク

ＲＥＩＴ（リート）は、価格変動リスクが高い金融商品である。

たとえば、東証ＲＥＩＴ指数は、２００３年からの４年間で２倍になったが、その１年後の２００８年１月には約４０％下落している。

また、証券化されても、一斉に売り出されると、だぶついて流動性が下がり、価格が暴落することがある。