国民所得(広義)―評価方法―市場価格表示
市場価格表示とは
市場価格表示の定義
市場価格表示とは、国民所得(広義)の評価方法のひとつで、国民所得(広義)を市場で取引される価格により評価する方法をいう。
市場価格表示の意味・意義
市場価格ベースなので、その価格表示は純間接税(生産・輸入品に課される税ー補助金)を含んだものとなる。
したがって、間接税(生産・輸入品に課される税)が含まれているので、その分が高くなっている。
他方、政府が企業等に給付する補助金は含まれていなので、その分が安くなっている。
市場価格表示の位置づけ・体系
国民所得(広義)の評価方法
国民所得(広義)の評価方法は純間接税を含めるか否かにより、次の2つに大別される。
国民総所得(GNI)から固定資本減耗を差し引くと市場価格表示の国民純所得(NNI)となるが、所得となる正味の純付加価値をみるには、これからさらに純間接税を差し引いて(=間接税(生産・輸入品に課される税)を引き、補助金を加えて)要素費用表示の国民所得(狭義)(NI)にする必要がある。
市場価格表示の具体例
国民経済計算では、国内総生産(GDP)・国民可処分所得は市場価格表示で、そして、国民所得(NI)は市場価格表示と要素費用表示の両方で評価されている。
現在のページのサイトにおける位置づけ
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 28 ページ]
- 基本用語・概念―産出額
- 基本用語・概念―中間生産物
- 基本用語・概念―中間生産物―需要面―中間需要
- 基本用語・概念―中間生産物―供給面―中間投入(中間投入額)
- 基本用語・概念―最終生産物
- 基本用語・概念―最終生産物―需要面―最終需要
- 基本用語・概念―最終生産物―供給面―付加価値
- 基本用語・概念―最終生産物―供給面―付加価値―分類―粗付加価値
- 基本用語・概念―最終生産物―供給面―付加価値―分類―純付加価値
- 基本用語・概念―最終生産物―供給面―付加価値―計算方法
- 基本用語・概念―最終生産物―供給面―付加価値―計算方法―国レベル(国民経済計算)
- 基本用語・概念―最終生産物―供給面―付加価値―計算方法―国レベル(国民経済計算)―控除法
- 基本用語・概念―固定資本減耗
- 国民所得(広義)
- 国民所得(広義)―原則―三面等価の原則
- 国民所得(広義)―評価方法―市場価格表示
- 国民所得(広義)―評価方法―要素費用表示
- 国民総生産―分配―国民総所得(GNI)
- 国民純生産―生産―国民純生産(NNP)
- 国民純生産―分配―国民純所得(NNI)
- 国民所得(狭義)(NI)
- 国民所得(狭義)(NI)―生産国民所得(産業別国民所得)
- 国民所得(狭義)(NI)―分配国民所得
- 国民所得(狭義)(NI)―分配国民所得―雇用者報酬(雇用者所得・勤労所得)
- 国民所得(狭義)(NI)―分配国民所得―企業所得
- 国民所得(狭義)(NI)―分配国民所得―財産所得
- 国民所得(狭義)(NI)―支出国民所得
- 国民総生産―生産―旧 国民総生産(GNP)
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ
- ホーム
- 経済学
- 基礎概念・基本概念
- 経済主体
- 経済主体―企業
- 経済主体―企業―分類―株式会社
- 経済主体―企業―分類―非営利法人
- 経済主体―企業―分類―非営利法人―一般法人
- 経済主体―企業―企業結合
- 貨幣・通貨
- 経済体制―市場経済(資本主義の前提)
- 経済体制―資本主義
- 経済体制―資本主義―資本
- マクロ経済―基本概念
- マクロ経済―国富と国民所得―国富(ストック)
- マクロ経済―国富と国民所得―国民所得(フロー)
- マクロ経済―国富と国民所得―国民所得(フロー)―GDP
- マクロ経済―景気変動
- マクロ経済―需要と供給
- マクロ経済―金融
- マクロ経済―金融―金融市場
- マクロ経済―金融―金融市場―役割―資金調達と資産運用
- マクロ経済―金融―金融市場―証券市場―株式市場―株式
- マクロ経済―金融―金融市場―証券市場―株式市場―株式―消却・併合・分割―株式分割
- マクロ経済―金融―金融市場―証券市場―株式市場―取引
- マクロ経済―金融―金融機関
- マクロ経済―金融―金融機関―中央銀行
- マクロ経済―金融―金融機関―市中金融機関
- マクロ経済―金融―金融機関―公的金融機関
- マクロ経済―金融―金融政策
- マクロ経済―財政
- マクロ経済―物価
- 経済事象の相関関係・原因と結果・因果関係
- 経済学