金融政策―方向性―金融緩和―質的金融緩和(質的緩和政策・伝統的緩和政策)
質的金融緩和とは
質的金融緩和の定義・意味など
質的金融緩和(しつてききんゆうかんわ)とは、政策金利(1998年までは公定歩合、1999年からは無担保コール翌日物金利※)の引き下げなどを通じて行われる金融緩和政策をいう。
参考:『一目でわかる新政経ハンドブック 2010-2012』 東進ブックス、200頁。
中央銀行は伝統的に政策金利の上げ下げにより金融を調節してきたことから伝統的緩和政策(でんとうてきかんわせいさく)などとも呼ばれることがある。
※無担保コール翌日物金利が政策金利としての役割を果たすようになった際、その金利は実質ゼロ金利となったので、これはゼロ金利政策とも呼ばれる。
質的金融緩和の具体例
ゼロ金利
その他
2016年(平成28年)1月29日に、日銀がマイナス金利の導入を決定した際、質的金融緩和の内容として、以下の項目がかかげられている。
2016年1月29日 日本銀行 『「マイナス金利付き量的・質的金融緩和」の導入』 https://www.boj.or.jp/announcements/release_2016/k160129a.pdf
質的金融緩和の位置づけ・体系(上位概念)
金融緩和
- 質的金融緩和(ゼロ金利)…政策金利を目標とした金融緩和
- 量的金融緩和…民間金融機関が日本銀行に保有している日銀当座預金残高を増やすことにより行われる金融緩和
- 量的・質的金融緩和…マネタリーベースを目標とした金融緩和
- マイナス金利
なお、次のページを参照。
質的金融緩和の目的・役割・意義・機能・作用など
不況対策
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