金融政策―方向性―金融緩和―量的金融緩和(量的緩和政策・非伝統的緩和政策)
量的金融緩和とは
量的金融緩和の定義・意味・意義
量的金融緩和とは、従来の金融緩和(=質的金融緩和・伝統的緩和政策)のように政策金利の引き下げによってではなく、民間金融機関が日本銀行に保有している当座預金の残高(ハイパワードマネーを構成する※)を増やすことによって行われる金融緩和をいう。
※ハイパワードマネー=日本銀行券(紙幣)・硬貨+日銀当座預金
つまり、金融政策の目標を当座預金の残高とする金融緩和政策である。
量的金融緩和の別名・別称・通称など
量的緩和政策・非伝統的緩和政策
量的金融緩和は、量的緩和政策または非伝統的緩和政策などとも呼ばれる。
量的金融緩和の位置づけ・体系(上位概念)
金融緩和
なお、次のページを参照。
量的金融緩和の趣旨・目的・役割・機能
マネーサプライの増加
市中銀行は、日本銀行に保有している当座預金の残高分を、支払準備率の逆数倍を上限として貸し出す(融資する)ことができる(信用創造)。
量的金融緩和は、この信用創造のはたらきにより、市中に流通するマネー=マネーサプライ(マネーストック)を増やすことを目標にしている。
量的金融緩和の経緯・沿革・歴史など
2001年(平成13年)~2006年(平成18年)
日銀は、ゼロ金利政策に加えて、2001年(平成13年)~2006年(平成18年)の5年間にわたって量的金融緩和を続けた。
量的金融緩和の理論的根拠・理由
ゼロ金利における金融緩和
中央銀行は伝統的に政策金利の引き下げにより金融緩和を行なってきた(→伝統的緩和政策)。
しかし、不景気が長引きゼロ金利になると、中央銀行はそれ以上政策金利を引き下げることはできなくなる(つまり、金融政策の目標を金利におくことができなくなる)。
そこで、「非伝統的」な量的金融緩和などを実施するほかなくなる。
しかし、日銀はゼロ金利状況の2001年~2006年の5年間に量的金融緩和により大量のハイパワードマネーを供給したが、そもそも市中に資金需要がなかったため、その資金の多くは企業等への貸出には向かわず(つまり、市中に流通することなく)、国債の購入に振り向けられるに終わった。
つまり、ゼロ金利のもとでは、ハイパワードマネーはマネーサプライ(マネーストック)に影響を与えることができず、したがってデフレから脱却することはできなかった。
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