[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


支出面―国内総支出(GDE・国内総生産(支出側))


国内総支出とは 【Gross Domestic Expenditure

国内総支出の定義・意味など

国内総支出(こくないそうししゅつ)とは、国内で1年間で新たに生産されたサービス粗付加価値GDPが支出されたものをいう。

国内総支出の別名・別称・通称など

GDE

Gross Domestic Expenditure の頭文字をとって、GDEと呼ばれる。

国内総生産(支出側)

2004年(平成16年)から「国内総支出」という用語に代わって「国内総生産(支出側)」という用語が用いられている。

国内総支出の位置づけ・体系(上位概念等)

GDP

GDEは国内総生産GDP)を支出の側面からとらえたものである(→三面等価の原則)。

国内総支出の内容

国内総支出は、国内における、次の合計である。

  1. 消費
    1. 民間最終消費支出
    2. 政府最終消費支出
  2. 投資
    1. 国内総資本形成
      1. 総固定資本形成
        1. 民間投資
        2. 政府投資
      2. 在庫品増加
  3. 純輸出

つまり、国内総支出は、国民総支出に純輸出を加えたもので、次のとおりとなる。

国内総支出 = 消費(民間消費+政府消費)+投資(民間投資+政府投資在庫品)+輸出ー輸入

なお、国内総支出と支出国民所得との違いは、海外からの純所得の受取額を含めるかどうか(国内総支出では含めず、支出国民所得では含める)にあることになる。

国内総支出の目的・役割・意義・機能・作用など

総需要

国内総支出は国内総生産=国内で生産されたものに対する支出、つまり総需要(簡単にいえば、買いたい量)を示す。

経済成長
有効需要

国内総支出は有効需要を表す。

ケインズの理論では経済成長のカギは、有効需要、具体的には家計の消費、企業投資、政府の公共投資、輸出の伸びにかかっているとされる(→有効需要の原理)。

村尾 英俊 『「なぜ?」がわかる政治・経済』 学研教育出版、2015年、401項。



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