[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


分配面―国内総所得(GDI)―指標―国内総生産(生産側)―純間接税―補助金


補助金とは

補助金の定義・意味・意義

補助金とは、政府が産業振興または製品市場価格を抑える等の政策目的から企業等に一方的に給付し、受給者において収入として処理をされる経常的交付をいう。

内閣府のホームページで公開されているPDFファイル http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h15/pdf/usage.pdf#page=4

補助金の位置づけ・体系(趣旨・目的・役割・機能)

国内総生産GDP)等の項目・構成要素

補助金は国内総生産GDP)の分配面をあらわす国内総生産(生産側)の一項目・構成要素(控除項目)である。

補助金はマイナスの間接生産・輸入品に課される税)として控除される。

統計局ホームページ「第3章 国民経済計算 解説」 http://www.stat.go.jp/data/chouki/03exp.htm

国内総生産(生産側)は次に掲げる項目から構成される。

  1. 雇用者報酬
  2. 営業余剰・混合所得
  3. 固定資本減耗
  4. 生産・輸入品に課される税
  5. (控除)補助金
  6. 統計上の不突合

なお、国内総生産GDP)に海外からの純要素所得(海外からの要素所得-海外への要素所得)を加えたものが国民総所得GNI)であるが、これから固定資本減耗を差し引くと国民純所得NNI)に、そしてさらに純間接税生産・輸入品に課される税ー補助金)を差し引くと国民所得(狭義)(NI)となる。

国民純所得市場価格で計算されている。

しかし、市場価格には間接生産・輸入品に課される税)が含まれているので、その分が高くなっている。

他方、政府が企業等に給付する補助金は含まれていなので、その分が安くなっている。

そこで、所得となる正味の純付加価値国民所得(狭義)を算出するには、国民純所得から間接生産・輸入品に課される税)を引き、補助金を加える、すなわち純間接税を差し引く必要がある。

補助金の統計

国民経済計算

補助金は国民経済計算フロー編」の「2.制度部門別所得支出勘定」における「一般政府」の「補助金(支払)」に一致する。



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