分配面―国内総所得(GDI)―指標―国内総生産(生産側)―営業余剰・混合所得
営業余剰・混合所得とは
営業余剰・混合所得の定義・意味・意義
営業余剰・混合所得とは、生産された付加価値のうち、企業部門に分配されるもの(=営業余剰)と、家計部門のうち個人企業(個人事業主。いわゆる自営業者)に分配されるもの(=混合所得)とをいう。
なお、統計実務上、営業余剰と混合所得については直接的に確実な数字を把握することは困難である。
そのため、営業余剰・混合所得は、粗付加価値から雇用者報酬、固定資本減耗、純間接税を差し引いて推計されている。
統計局ホームページ/第3章 国民経済計算 解説 http://www.stat.go.jp/data/chouki/03exp.htm
内閣府サイトで公開されているPDFファイルにおいても、営業余剰・混合所得は、次のように定義されている。
営業余剰・混合所得は、産出額から中間投入、生産・輸入品に課される税マイナス補助金を差し引いた国内要素所得から雇用者報酬を差し引いた残余であり、非金融法人企業、金融機関及び家計(うち個人企業)の 3 制度部門において発生している。
引用元:内閣府サイトにあるPDFファイル http://www.esri.cao.go.jp/jp/sna/data/data_list/kakuhou/files/h15/pdf/usage.pdf#page=4
営業余剰・混合所得と関係・関連する概念
類似概念
営業利益
営業余剰・混合所得は、企業会計上の営業利益に近い概念である。
統計局ホームページ/第3章 国民経済計算 解説 http://www.stat.go.jp/data/chouki/03exp.htm
営業余剰・混合所得の経緯・沿革・歴史など(別名・別称・通称など)
営業余剰
従来は営業余剰のみの概念であった。
それが93SNAを導入する際に新たに混合所得という概念が導入され、営業余剰・混合所得となった。
営業余剰・混合所得の位置づけ・体系(上位概念)
国内総生産(生産側)の項目・構成要素
営業余剰・混合所得は国内総生産(GDP)の分配面をあらわす国内総生産(生産側)の一項目・構成要素である。
国内総生産(生産側)は次に掲げる項目から構成される。
- 雇用者報酬
- 営業余剰・混合所得
- 固定資本減耗
- 生産・輸入品に課される税
- (控除)補助金
- 統計上の不突合
なお、国内総生産の生産面は確実な数字が把握できるが、分配面は「営業余剰・混合所得」の項目があるため、直接、確実に把握することは困難である。
参考元:「内閣府 経済社会総合研究所 国民経済計算部」に電話で問い合わせ
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