事業主借―会計処理
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事業主借の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
使用する勘定科目・記帳の仕方等
個人事業主が個人としての私のお金を事業目的に使用したときは、事業主借勘定(負債)の貸方に記帳して負債計上する。
開業準備費用を支払ったとき
個人事業主の場合、営業開始までに要した開業準備費用は、原則として一括して開業費(繰延資産)として処理をする。
この場合、開業資金として特に現金を準備していなくて、事業主個人のお金から支払っている場合には、開業費勘定の借方に記帳するとともに、事業主借勘定の貸方に記帳する。
取引の具体例と仕訳の仕方
個人としての私のお金を事業目的に使用したとき
開業準備費用を支払ったとき
開業準備費用として、広告宣伝費など全部で50万円を現金で支払った。 なお、開業資金として特に現金を準備しておらず、事業主個人のお金から支払っている。
開業費 | 500,000 | 事業主借 | 500,000 |
なお、特に開業資金を準備していた場合には、事業主借勘定ではなく、現金勘定で処理をする。
事業資金に預金利息が生じたとき
普通預金 | ✕✕✕✕ | 事業主借 | ✕✕✕✕ |
確定申告による還付金があったとき
確定申告の結果、源泉所得税が還付され、届け出ていた普通預金口座に振り込まれた。
還付金額:10,000円
還付加算金額:1,000円
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
普通預金 |
11,000
|
事業主借 |
11,000
|
税務上、還付金は所得を構成しないが、還付加算金は雑所得に該当する。したがって、翌年は雑所得として申告する必要がある。
元入金へ振り替えたとき
事業主借 | ✕✕✕✕ | 元入金 | ✕✕✕✕ |
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