［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

交換手形（書合手形・馴合手形）

交換手形とは

交換手形の定義・意味など

交換手形（こうかんてがた）とは、資金繰りに窮した２者が、現実の商取引に基づかない（手形決済を必要とする現実の商取引が存在しない）で、相互に約束手形を振り出し合った手形をいい、これを融通手形として利用するものをいう。

参考：平凡社 『世界大百科事典』

交換手形の別名・別称・通称など

書合手形・馴合手形

交換手形は書合手形（かきあいてがた）または馴合手形（なれあいてがた）ともいう。

交換手形の目的・役割・意義・機能・作用など

交換手形は無資力者同士の資金調達の方法である。

受け取った手形は、銀行で割り引く（手形割引）ことで、資金を調達をすることができる。

交換手形の位置づけ・体系（上位概念等）

手形行為

交換手形は、手形の更改と同様、通常の手形行為とは異なるイレギュラーな手形行為である。

交換手形の会計・簿記・経理上の取り扱い

会計処理方法

使用する勘定科目・記帳の仕方等

受取融通手形勘定・支払融通手形勘定

交換手形の手形債権と手形債務はそれぞれ受取融通手形勘定と支払融通手形勘定で処理をする。

取引の具体例と仕訳の仕方

以下、偶発債務については考慮していない。

互いに手形を振り出し合ったとき

借方科目	金額	貸方科目	金額
受取融通手形	××××	支払融通手形	××××

受け取った手形を割り引いたとき

借方科目	金額	貸方科目	金額
当座預金	××××	受取融通手形	××××
手形売却損	××××

手形の満期日が到来したとき

借方科目	金額	貸方科目	金額
支払融通手形	××××	当座預金	××××

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