[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


一時差異―将来加算一時差異


将来加算一時差異とは

将来加算一時差異の定義・意味・意義

会計上の利益法上の課所得計算上の所得は一致しない(差異がある)。

それは、企業会計務とではその目的が異なるため、企業会計上の収益費用法人税法上の益金損金の範囲計上時期(認識時点)に違いがあるからである。

このうち、会計上の収益費用法上の益金損金計上時期の違いから生じる差異を一時差異という。

将来加算一時差異とは、この一時差異のうち、将来その差額が解消するときに課所得を増加させる効果を持つものをいう。

将来加算一時差異の位置づけ・体系

前述のとおり、将来加算一時差異は一時差異の一種であるが、一時差異は、次の2つの種類に分類される。

  1. 将来減算一時差異
  2. 将来加算一時差異

将来加算一時差異の範囲・具体例

将来加算一時差異には、具体的には、次のようなものがある。

将来加算一時差異の会計簿記経理

会計経理処理方法

一時差異については、原則として、税効果会計を適用して、これを調整し、税引前当期純利益法人税等を合理的に対応させる処理を行う。

具体的には、将来加算一時差異に対する額を税金の後払いと考え、この後払い部分を繰延税金負債として負債計上するとともに、損益計算書上は法人税等調整額を用いてその額を計上する。

繰延税金資産として資産計上する額は次の計算式で算定・算出される。

繰延税金資産 = 将来加算一時差異 × 法定実効税率



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