別段預金
別段預金とは
別段預金の定義・意味など
別段預金(べつだんよきん)とは、増資の際の振込資金等を一時的に処理するための資産勘定をいう。
別段預金とは、銀行側から言えば、銀行業務に付随して発生する未決済・未整理あるいは雑預り金など一般預金に該当しない資金を一時的に保管する勘定科目※をいう。なお、「別段」とは通常の預金とは異なり、勝手に引き出して使うことはできない、くらいの意。
※三省堂 『スーパー大辞林』
別段預金の歴史・沿革・由来・起源・経緯など
平成18年5月から施行された会社法により、会社設立に際しての銀行の保管証明が不要になったので、別段預金に預ける必要はなくなった。
別段預金の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
新株式を発行するには、株主(株式の引受人)を募集し、払込期日までに応募者から株式の申込証拠金(手付金)を受領する。
そして、株式が割り当てられた者は、払込期日の翌日に株主となる。
使用する勘定科目・記帳の仕方等
申込証拠金を受領したとき
申込証拠金を受領したときは、株式申込証拠金勘定(資本。ただし、取り消すことができるので負債の性格も強い)の貸方に記帳するとともに別段預金勘定の借方に記帳する。
参考:『日商簿記2級 商業簿記 スピード攻略テキスト』 DAI-X出版、2004年、139項。
払込期日の翌日
払込期日の翌日には、株式申込証拠金勘定から資本金(と株式払込剰余金)勘定へ振り替えるとともに、別段預金勘定から当座預金勘定へ振り替える。
『日商簿記2級 商業簿記 スピード攻略テキスト』 DAI-X出版、2004年、140項。
取引の具体例と仕訳の仕方
申込証拠金を受領したとき
別段現金 | ×××× | 株式申込証拠金 | ×××× |
払込期日の翌日
株式申込証拠金 | ×××× | 資本金 | ×××× |
株式払込剰余金 | ×××× | ||
当座預金 | 別段預金 |
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