[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


当座


当座とは

当座の定義・意味など

当座(とうざ)とは、一勘定制を採用している場合において、当座預金当座借越契約にもとづく当座借越当座預金残高を越えて認められた小切手の振出の額)をあわせて処理するための資産または負債勘定をいう。

当座の決算等における位置づけ等

当座の財務諸表における区分表示表示科目

当座預金の分

貸借対照表資産流動資産現金及び預金

当座借越の分

貸借対照表負債流動負債短期借入金

表示科目

当座勘定は、後述するように、借方残高の場合は当座預金残高貸方残高の場合は当座借越残高を表す。

そして、貸借対照表上は、当座預金残高流動資産に属する現金及び預金として、当座借越残高流動負債に属する短期借入金として表示する。

現金及び預金

現金勘定当座預金普通預金勘定などは貸借対照表上は一括して現金及び預金として表示する。

短期借入金

当座借越短期借入金の性質を有している。

ただし、非常に短期的なものであるので、期中短期借入金勘定を使用しない。

しかし、決算日になお当座借越残高が残っている場合には、貸借対照表上は短期借入金として表示する。

当座の会計簿記経理上の取り扱い

会計処理方法

使用する勘定科目・記帳の仕方等

一勘定制では、当座借越当座勘定のみを用いて処理をする。

すなわち、当座預金残高または当座借越残高がいくらであろうと、すべて当座勘定だけで記帳する。

したがって、当座預金預け入れたときは当座勘定借方に、小切手を振り出したときは当座勘定貸方に記帳する。

なお、当座勘定が、借方残高の場合は当座預金残高貸方残高の場合は当座借越残高を表す。

『日商簿記3級 商業簿記 スピード攻略テキスト』 DAI-X出版、2004年、86項。

取引の具体例と仕訳の仕方

当座預金残高を超えて小切手を振り出したとき

取引

当座預金残高が500,000円のところ、仕入の支払のため、600,000円分の小切手を振り出した。

仕訳

借方科目
貸方科目
仕入 600,000 当座 500,000

当座預金預け入れたとき

取引

上記例において、その後、250,000円分の売掛金現金で回収したので、ただちに当座預金預け入れた。

仕訳

借方科目
貸方科目
当座 250,000 売掛金 250,000

当座の務・法・制上の取り扱い

消費税の課・非課・免・不課(対象外)の区分

不課税取引課税対象外)

消費税法上、当座は不課税取引として消費税の課税対象外である。



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