市中金融機関―市中銀行―機能―3大機能―信用創造
信用創造とは
信用創造の定義・意味・意義
信用創造とは、市中銀行が貸出(貸付)を繰り返すことによって、市中銀行全体として、最初に預け入れた現金の何倍もの預金通貨を作り出すことをいう(マネー経済)。
信用創造の位置づけ・体系(上位概念)
銀行の3大機能
信用創造は、市中銀行の3大機能のひとつに位置づけられる。
市中銀行には、信用創造も含め、次の3つの機能がある。
信用創造の仕組み(しくみ・メカニズム)
信用創造は、準備預金制度により可能となる。
つまり、準備預金制度により、銀行は預け入れた現金のうち、預金の引き出しに備えて支払準備金(預金準備金)を用意しておく必要がある。
しかし、これは残額はすべて貸し出すことができることを意味する。
したがって、たとえば、支払準備率が0.01%の場合、誰かが市中銀行に1万円を預けると、銀行は1億円まで貸し付けることが法的に許可されているということになる。
信用創造の趣旨・目的・役割・機能
銀行の信用創造により中央銀行がハイパワードマネー(現金通貨+中央銀行預け金)を供給すると、マネーストック(現金通貨+預金通貨)は支払準備率の逆数倍を上限として増えることが可能となる。
ただし、これはあくまで理論上のことであり、企業の資金需要が非常に強い場合(たとえば、高度経済成長期など)にのみ実現可能である(→貨幣乗数)。
信用創造の経緯・沿革・歴史など
1993年3月末からBIS規制の適用開始
日本では、1993年3月末からBIS規制の適用が開始された。
BIS規制では銀行の自己資本比率が8%以上とされたため、これにより日本の銀行の信用創造に歯止めがかけられることとなった。
現在のページのサイトにおける位置づけ
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 33 ページ]
- 市中金融機関(民間金融機関)
- 市中金融機関―市中銀行(銀行)
- 市中金融機関―市中銀行―機能―3大機能
- 市中金融機関―市中銀行―機能―3大機能―金融仲介
- 市中金融機関―市中銀行―機能―3大機能―金融仲介―利ざや
- 市中金融機関―市中銀行―機能―3大機能―信用創造
- 市中金融機関―市中銀行―業務
- 市中金融機関―市中銀行―業務―固有業務
- 市中金融機関―市中銀行―業務―固有業務―預金業務(受信業務)
- 市中金融機関―市中銀行―業務―固有業務―預金業務―入金
- 市中金融機関―市中銀行―業務―固有業務―貸出業務―貸出(融資)
- 市中金融機関―市中銀行―業務―固有業務―為替業務
- 市中金融機関―市中銀行―業務―固有業務―為替業務―為替
- 市中金融機関―市中銀行―業務―付随業務
- 市中金融機関―市中銀行―業務―周辺業務
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関(預金取扱機関)
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―普通銀行
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―普通銀行―都市銀行(都銀)
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―普通銀行―地方銀行
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―普通銀行―ネット銀行
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―普通銀行―ネット銀行―サービス―ネットバンキング
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―普通銀行―ネット銀行―ジャパンネット銀行
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―普通銀行―ネット銀行―住信SBIネット銀行
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―協同組織金融機関
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―協同組織金融機関―信用協同組合(信用組合)
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―協同組織金融機関―信用金庫(信金)
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―協同組織金融機関―労働金庫(労金・ろうきん)
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―協同組織金融機関―農業協同組合(農協)
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―協同組織金融機関―漁業協同組合(漁協)
- 市中金融機関―市中銀行―分類―預金取扱金融機関―民営化金融機関―ゆうちょ銀行
- 市中金融機関―市中銀行―分類―非預金取扱金融機関―保険関連―保険会社
- 市中金融機関―市中銀行―分類―非預金取扱金融機関―民営化金融機関―かんぽ生命保険
- 市中金融機関―市中銀行―分類―非預金取扱金融機関―民営化金融機関―日本政策投資銀行
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ
- ホーム
- 経済学
- 基礎概念・基本概念
- 経済主体
- 経済主体―企業
- 経済主体―企業―分類―株式会社
- 経済主体―企業―分類―非営利法人
- 経済主体―企業―分類―非営利法人―一般法人
- 経済主体―企業―企業結合
- 貨幣・通貨
- 経済体制―市場経済(資本主義の前提)
- 経済体制―資本主義
- 経済体制―資本主義―資本
- マクロ経済―基本概念
- マクロ経済―国富と国民所得―国富(ストック)
- マクロ経済―国富と国民所得―国民所得(フロー)
- マクロ経済―国富と国民所得―国民所得(フロー)―GDP
- マクロ経済―景気変動
- マクロ経済―需要と供給
- マクロ経済―金融
- マクロ経済―金融―金融市場
- マクロ経済―金融―金融市場―役割―資金調達と資産運用
- マクロ経済―金融―金融市場―証券市場―株式市場―株式
- マクロ経済―金融―金融市場―証券市場―株式市場―株式―消却・併合・分割―株式分割
- マクロ経済―金融―金融市場―証券市場―株式市場―取引
- マクロ経済―金融―金融機関
- マクロ経済―金融―金融機関―中央銀行
- マクロ経済―金融―金融機関―市中金融機関
- マクロ経済―金融―金融機関―公的金融機関
- マクロ経済―金融―金融政策
- マクロ経済―財政
- マクロ経済―物価
- 経済事象の相関関係・原因と結果・因果関係
- 経済学