特殊商品売買―収益の認識基準―割賦販売―割賦基準―回収期限到来基準(支払期限到来基準)
回収期限到来基準とは
回収期限到来基準の定義・意味など
回収期限到来基準(かいしゅうきげんとうらいきじゅん)とは、割賦基準のうち、割賦金の回収期限の到来の日をもって売上収益実現の日とする基準をいう。
企業会計原則
〔注6〕実現主義の適用について(損益計算書原則三のB)
委託販売、試用販売、予約販売、割賦販売等特殊な販売契約による売上収益の実現の基準は、次によるものとする。
…
(4)割賦販売
…。
しかし、割賦販売は通常の販売と異なり、その代金回収の期間が長期にわたり、かつ、分割払であることから代金回収上の危険率が高いので、貸倒引当金及び代金回収費、アフター・サービス費等の引当金の計上について特別の配慮を要するが、その算定に当っては、不確実性と煩雑さとを伴う場合が多い。従って、収益の認識を慎重に行うため販売基準に代えて、割賦金の回収期限の到来の日又は入金の日をもって売上収益実現の日とすることも認められる。
回収期限到来基準の別名・別称・通称など
支払期限到来基準
回収期限到来基準は支払期限到来基準ともいう。
『日商簿記2級 商業簿記 スピード攻略テキスト』 DAI-X出版、2004年、52項。
回収期限到来基準の位置づけ・体系(上位概念等)
割賦基準
特殊商品売買の場合には、一般商品売買の場合以上に、実現主義の考え方が強く要請される。
特に割賦販売では収益がいつ実現するとみるか、は重要な問題である。
そこで、企業会計原則注解では、原則として販売基準によるものとするが、例外的に割賦基準によることも認めている。
この割賦販売の収益認識基準のひとつとしての割賦基準は次の2つに大別される。
日本経済新聞社 『会計用語辞典』 日本経済新聞出版社、1978年、38頁。
なお、現金回収基準のほうがより厳格に実現主義を貫いたものである。
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