勘定科目―分類①―特別なグループ―仮勘定
仮勘定とは
仮勘定の定義・意味など
仮勘定(かりかんじょう)とは、帳簿に記録すべき取引は発生したが、使用すべき勘定科目やその金額が未確定のため、それらが確定するまで一時的に使用する勘定科目をいう。
仮勘定の範囲・具体例
仮勘定には次のようなものがある。
- 仮払金…お金を支払ったがその内容が不明のため使用すべき勘定科目等が未確定の場合に使用する(資産)
- 仮受金…お金を受け取ったがその内容が不明のため使用すべき勘定科目等が未確定の場合に使用する(負債)
- 建設仮勘定
仮勘定の位置づけ・体系(上位概念等)
勘定科目の特別なグループ
勘定科目は、その性質により、資産・負債・資本・費用・収益の5つのグループに大別される。
ただし、このグループに単純には分類できない、次のような特別な勘定科目のグループもある。
仮勘定と関係する概念
仮勘定と間違いやすい概念
立替金
仮払金や仮受金などの仮勘定では勘定科目または金額が不確定であるのに対して、立替金ではそれらが確定している。
未決算勘定
仮払金や仮受金などの仮勘定では金銭の収支が伴うのに対して、現金過不足や未決算などの未決算勘定では金銭の収支を伴わない。
仮勘定の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
仮勘定については、後日、精算または適正な科目への振替等を行う。
なお、仮勘定は、原則として、決算書には計上されないようにすることが望ましい。
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