勘定科目―分類①―特別なグループ―備忘勘定
備忘勘定とは
備忘勘定の定義・意味など
備忘勘定(びぼうかんじょう)とは、簿記上の取引には該当しないが、備忘記録として、会社の資産として存在することを示すために会計帳簿の形式を整えるうえで設けられる
特殊勘定をいう。
日本経済新聞社 『会計用語辞典』 日本経済新聞出版社、1978年、147頁。
備忘勘定の目的・役割・意義・機能・作用など
明瞭性の原則・貸借対照表完全性の原則
備忘勘定は現在の利害関係者をして将来の予測に役立つよう有用な資料を提供するための技術的勘定であり、企業会計原則の明瞭性の原則、特に貸借対照表完全性の原則を有意義にするものと考えられる。
備忘勘定の分類・種類
備忘勘定は、いわゆる1円勘定のように対照表示によらないものと対照表示によるものとに大別できる。
対照表示によらないもの
1円勘定
対照表示によらないものは、いわゆる1円勘定である。
1円勘定とは、たとえば、鉄筋鉄骨コンクリート造りの建物などはとくに減価償却の例外措置が認められ、取得価格のうち1円だけを残して償却できることになっているが、こうした場合
をいう。
日本経済新聞社 『会計用語辞典』 日本経済新聞出版社、1978年、147頁。
対照表示によるもの
対照勘定
対照勘定を用いた備忘記録の具体例については次のページを参照。
備忘勘定の位置づけ・体系(上位概念等)
勘定科目の特別なグループ
勘定科目は、その性質により、資産・負債・資本・費用・収益の5つのグループに大別される。
ただし、このグループに単純には分類できない、次のような特別な勘定科目のグループもある。
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