資産運用―分類―投資―長期投資
長期投資とは
長期投資の定義・意味・意義
投資は、投資期間(運用期間)によって、次のように分類される。
- 長期投資
- 短期投資
または
ただし、それぞれ明確な期間の定義があるわけではない。
投資期間が3~5年以上、あるいは、10年以上のものを長期投資という場合が多いようだが、1年以上のものを長期投資と呼んでいる場合もあるようである。
長期投資の特色・特徴
メリット・長所・利点・有利な点
長期投資には、次のようなメリットがある。
複利効果が大きくなる
資産運用の基本の一つは、得られた収益・利益を再投資する(複利運用する)ことで、複利計算により雪ダルマ式に資産を増やしていく(複利効果)ことである。
そして、この複利効果は投資期間が長ければ長いほど大きくなる。
リスクが軽減する(時間分散効果)
金融理論上は、リスクが大きいとは、リターン(利回り)のバラツキ・ブレ・変動幅・振れ幅(→標準偏差)が大きいことをいう。
しかし、この意味でのリスクは、投資期間(運用期間)が長くなるにつれて、小さくなる傾向がある。
これを時間分散効果という。
これは、長期投資により、安定的な収益を得ることができる可能性が高くなることを意味する。
長期投資の前提・必要条件
長期的な経済成長
ただし、今述べた長期投資のメリット・有効性は、今後も経済が成長し続けるということを前提としている。
しかし、日本という一国だけに目を向ける限り、今後の経済成長に期待を持つことは難しい。
実際、経済成長率は下落し続け、人口も減少し、少子超高齢化社会へと突入しているからである。
他の先進国でも似たような事情である。
しかし、エマージング諸国のなかには、高い経済成長率を実現している国もあれば、今後、成長が期待できる国もある。
また、人口も、世界全体で見れば、増加傾向をたどっている。
したがって、もっとグローバルなレベルで、世界全体として経済が今後も成長を続けることができると信じられるのであれば、長期投資は選択するに値する投資手法である。
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 29 ページ]
- 資産運用
- 資産運用―分類―投資
- 資産運用―分類―投資―長期投資
- 資産運用―主体―機関投資家
- 資産運用―対象―商品―金融商品
- 資産運用―対象―商品―金融商品―金融派生商品(デリバティブ)
- 資産運用―対象―国家・市場―エマージング(新興国)
- 資産運用―対象―国家・市場―エマージングへの投資方法
- 資産運用―方法―分散投資
- 資産運用―方法―分散投資―分類―資産配分(アセットアロケーション)
- 資産運用―方法―分散投資―分類―資産配分―ポートフォリオ
- 資産運用―方法―分散投資―分類―資産配分―リバランス
- 資産運用―方法―分散投資―分類―資産配分―リバランス―方法
- 資産運用―方法―分散投資―分類―ドルコスト平均法(ドル・コスト平均法)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―価格リスク(価格変動リスク)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―価格リスク(価格変動リスク)―指標―ボラティリティ
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―金利リスク(金利変動リスク)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―金利リスク(金利変動リスク)―指標―デュレーション
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―為替リスク(為替変動リスク)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―為替リスク―為替ヘッジ
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―信用リスク
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―流動性リスク(換金性リスク)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―性質―リスク分散(リスク分散効果)
- 資産運用―リスクとリターン―リターン
- 資産運用―リスクとリターン―リターン―リスクプレミアム
- 資産運用―情報公開―目論見書
- 資産運用―情報公開―運用報告書
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ