資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―為替リスク―為替ヘッジ
為替ヘッジとは
為替ヘッジの定義・意味・意義
外国株式(ないしは外国株式ファンド)や外国債券(ないしは外国債券ファンド)など外貨建て金融商品は為替の変動による影響(=為替リスク)を受ける。
為替ヘッジとは、為替変動による損失(=為替差損)を回避するための方法・手段・手法をいう。
為替ヘッジの方法・仕方
投資信託などでは、外国株式ファンドや外国債券ファンドなどの外貨建てファンドで、為替ヘッジを行うコースが組み込まれている商品がある。
一つの同じ投信で「為替ヘッジあり」、「為替ヘッジなし」といった区分・種類があるものもある。
この場合は、個人投資家でも簡単に為替ヘッジを実行できる。
また、個人的にも、一般に為替予約(金融派生商品の一種)という方法か、FXで円買い(ドル売り等)のポジションをつくっておくことで為替ヘッジを行うことができる。
為替ヘッジのメリットとデメリット
一般には、為替ヘッジなしが勧められていることが多いようである。
為替ヘッジはコストがかかるのでリターンを悪化させる要因になること、また、複数の外貨建て資産を保有して通貨の分散を図ることで分散投資の効果が期待できるからである。
しかし、為替相場の動きに振り回されることなく、外貨建て資産の運用成果を純粋に享受したいと考える場合は、為替ヘッジをしたほうがよいといえる。
特に、資産配分で特定の外国金融商品の占める割合が多い場合は、為替ヘッジを行う必要が生じる場合もあるであろう。
メリット・長所・利点・有利な点
「為替ヘッジあり」のメリットは次のとおりである。
デメリット・短所・弱点・不利な点
「為替ヘッジあり」のデメリットは次のとおりである。
投資信託で「為替ヘッジあり」「為替ヘッジなし」の選び方・選びのポイント
「為替ヘッジあり」の選択・選定
為替の変動による影響を避けたい場合や、今後、円高方向に為替相場が動く見通しがあり、為替差損を避けたい場合には、「為替ヘッジあり」のタイプのファンドを選択する。
「為替ヘッジなし」の選択・選定
今後、円安方向に為替相場が動く見通しがあり、為替差益を狙いたい場合には、「為替ヘッジなし」のタイプのファンドを選択する。
また、投資対象の通貨を分散することで、分散投資の効果を期待できるので、為替ヘッジなしのタイプのファンドを選択することが一般的である。
ただし、たとえば、投資信託評価会社の一つである大和ファンド・コンサルティングがサイトで公開している2011年06月末日現在の国際株式型と国債債券型の投信の運用実績では、「ヘッジ有」のタイプのほうが「ヘッジ無」のタイプより、ほぼ全部の種類にわたり、3年リターンで10%前後~30%以上も上回っている。
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 29 ページ]
- 資産運用
- 資産運用―分類―投資
- 資産運用―分類―投資―長期投資
- 資産運用―主体―機関投資家
- 資産運用―対象―商品―金融商品
- 資産運用―対象―商品―金融商品―金融派生商品(デリバティブ)
- 資産運用―対象―国家・市場―エマージング(新興国)
- 資産運用―対象―国家・市場―エマージングへの投資方法
- 資産運用―方法―分散投資
- 資産運用―方法―分散投資―分類―資産配分(アセットアロケーション)
- 資産運用―方法―分散投資―分類―資産配分―ポートフォリオ
- 資産運用―方法―分散投資―分類―資産配分―リバランス
- 資産運用―方法―分散投資―分類―資産配分―リバランス―方法
- 資産運用―方法―分散投資―分類―ドルコスト平均法(ドル・コスト平均法)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―価格リスク(価格変動リスク)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―価格リスク(価格変動リスク)―指標―ボラティリティ
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―金利リスク(金利変動リスク)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―金利リスク(金利変動リスク)―指標―デュレーション
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―為替リスク(為替変動リスク)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―市場リスク―為替リスク―為替ヘッジ
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―信用リスク
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―分類―流動性リスク(換金性リスク)
- 資産運用―リスクとリターン―リスク―性質―リスク分散(リスク分散効果)
- 資産運用―リスクとリターン―リターン
- 資産運用―リスクとリターン―リターン―リスクプレミアム
- 資産運用―情報公開―目論見書
- 資産運用―情報公開―運用報告書
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ