［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

販売手数料

販売手数料とは 【sales commission】

販売手数料の定義・意味など

販売手数料（はんばいてすうりょう）とは、商品・製品の販売やサービスの提供に関して、あらかじめ定められた契約等^※にもとづいて、取引数量または金額などに応じて、代理店・仲介人等へ支払う手数料・仲介料等を処理する費用勘定をいう。

^※販売委託などの契約に際しては、販売委託契約書などが作成される。

法人・個人の別

法人・個人

販売手数料は法人・個人で使用される勘定科目である。

他の勘定科目との関係

交際費

販売手数料は交際費との区別が問題になる。次のページを参照。

販売手数料と交際費との区別・区分

支払手数料

販売手数料は販売に直接要した費用として販売費に属する手数料であるが、支払手数料は一般管理費に属する手数料である。

したがって、販売手数料は、一般管理費扱いの支払手数料とはきちんと区別して処理しなければならない。

販売促進費

販売促進費は、販売促進費用（商品・製品やサービスの販売の促進を目的に支出する費用）を総称する科目であり、販売手数料のほか、販売奨励金、広告宣伝費、交際費などをその内容とする。

したがって、販売手数料を販売促進費として処理してもよい。

販売奨励金

販売手数料は、あらかじめ定められた契約等にもとづき、販売という結果（成立した販売契約）に対して、代理店・仲介人などへ支払う手数料・仲介料等を処理する勘定科目である。

これに対して、販売奨励金は、商品・製品の販売やサービスの提供の促進を目的に、特定の地域の得意先等に対して支払う金銭等にかかる費用を処理する勘定科目である。

売上割戻（売上リベート）

売上割戻は、一定の期間の間に特定の取引先と多額または多量に取引を行った場合にリベートとして商品代金の免除または払戻しを行ったときの免除額または払戻額を処理する勘定科目である。

販売手数料の決算等における位置づけ等

販売手数料の財務諸表における区分表示と表示科目

損益計算書 ＞ 経常損益の部 ＞ 営業損益の部 ＞ 販売費及び一般管理費 ＞ 販売手数料

区分表示

販売費及び一般管理費

販売手数料の会計・簿記・経理上の取り扱い

会計処理方法

使用する勘定科目・記帳の仕方等

あらかじめ定められた契約等にもとづいて代理店などへ販売手数料を支払ったときは、販売手数料勘定（費用）の借方に記帳して費用計上する。

取引の具体例と仕訳の仕方

通常の販売の場合

代理店に対して販売委託契約にもとづき売上の一定割合の手数料を現金で支払った。

借方科目	金額	貸方科目	金額
販売手数料	✕✕✕✕	現金	✕✕✕✕

販売手数料の税務・税法・税制上の取り扱い

消費税の課税・非課税・免税・不課税（対象外）の区分

課税取引

販売手数料は消費税の課税対象となる（仕入税額控除の対象となる）。