[経済]簿記勘定科目一覧表(用語集)

勘定科目を体系的に分類し、仕訳の仕方等を解説した会計の実務的マニュアルです。


従業員立替金


従業員立替金とは

従業員立替金の定義・意味など

従業員立替金(じゅうぎょういんたてかえきん)とは、立替金のうち、従業員に一時的に立て替えた銭を処理する資産勘定をいう。

従業員立替金の科目属性

資産

立て替えた銭は後日受け取ることができるので、従業員立替金は資産勘定である。

従業員立替金の位置づけ・体系(上位概念等)

立替金

一時的に立て替えた銭を処理する一般的な勘定科目としては立替金勘定がある。

ただし、立替金勘定は、外部の取引先に対するものと内部の役員・従業員に対するものとを区別するため、役員・従業員に対するものについては、役員立替金従業員立替金勘定などを用いることがある。

参考:『日商簿記3級 商業簿記 スピード攻略テキスト』 DAI-X出版、2004年、133項。

従業員立替金の決算等における位置づけ等

従業員立替金の財務諸表における区分表示表示科目

貸借対照表資産流動資産その他流動資産

区分表示
流動資産

従業員立替金は流動資産に属する。

表示科目
その他流動資産

実務上、従業員立替金は、他の少額の流動資産とあわせてその他流動資産として表示するのが一般的である。

ただし、その額が資産の総額の5%を超えるものについては、その内容を示す名称を付した科目をもつて別に掲記しなければならないとしている。

財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則
第十九条  第十七条第一項第十三号に掲げる項目に属する資産のうち、未収収益短期貸付金金融手形を含む。)、株主役員若しくは従業員に対する短期債権又はその他の資産で、その額が資産の総額の百分の五を超えるものについては、当該資産を示す名称を付した科目をもつて掲記しなければならない。

従業員立替金の会計簿記経理上の取り扱い

会計処理方法

使用する勘定科目・記帳の仕方等

従業員の立替払いしたときは、その額を役員立替金勘定借方に記帳して資産計上する。

そして、後日、立替金を回収したときは、役員立替金勘定貸方に記帳して減少させる。

取引の具体例と仕訳の仕方

立替払いしたとき

取引

従業員が負担すべき銭を現金で立替払いした。

仕訳

借方科目
貸方科目
従業員立替金 ✕✕✕✕ 現金 ✕✕✕✕

立替金を回収したとき

取引

従業員への立替金現金で回収した。

仕訳

借方科目
貸方科目
現金 ✕✕✕✕ 従業員立替金 ✕✕✕✕

従業員立替金の務・法・制上の取り扱い

消費税の課・非課・免・不課(対象外)の区分

不課税取引課税対象外)

消費税法上、従業員立替金は不課税取引として消費税の課税対象外である。



現在のページのサイトにおける位置づけ

 現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 31 ページ]

  1. 預け金
  2. 受取融通手形
  3. 営業外受取手形
  4. 火災未決算
  5. 貸付金(役員貸付金・従業員貸付金)
  6. 仮払金
  7. 仮払消費税等(仮払消費税)
  8. 繰延税金資産
  9. 繰延税金資産―計上の要件―回収可能性
  10. 差入保証金(保証金)
  11. 支払手付金
  12. 従業員立替金
  13. 受託販売
  14. 立替金
  15. 他店商品券
  16. 短期貸付金
  17. 手形貸付金
  18. 前払金(前渡金)
  19. 前払費用(前払経費)
  20. 前払保険料
  21. 前払地代家賃(前払家賃・前払地代)
  22. 前払利息
  23. 未決算
  24. 未収金(未収入金)
  25. 未収収益
  26. 未収消費税等(未収消費税・未収還付消費税等・未収還付消費税)
  27. 未収地代家賃(未収家賃・未収地代)
  28. 未収手数料
  29. 未収利息
  30. 未収法人税等(未収法人税・未収還付法人税等・未収還付法人税)
  31. 役員立替金

 現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ



プライバシーポリシー