社債―利払い
社債の利払い
社債とは、株式会社が一般大衆から長期的かつ大量に資金調達するために発行する債券(有価証券の一種)をいう。
株式も一般大衆から長期的かつ大量に資金調達するために発行されるが、社債は株式とは異なり、借入金と同様に負債(他人資本)である。
なお、社債は長期借入金の一種ではあるが、社債は一般大衆から資金調達する点で長期借入金とは異なる。また、社債は投資の対象となることや譲渡性があるという点でも長期借入金とは異なっている。
したがって、社債を発行した場合は、社債権者に対して利息を支払う必要がある。
なお、社債利息の支払いは、通常半年ごとに年2回行われる。
また、以前、社債には利札(りさつ・りふだ)と呼ばれるクーポンがついていて、これとの引き換えにより社債利息を支払っていたが、現在、公社債などの債券は電子化(ペーパーレス化)が進み、利払日にシステム処理で自動的に口座から引き落とされるようになってきている。
社債の利払いの会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
使用する勘定科目・記帳の仕方等
社債利息
社債利息については、財務諸表等規則93条で区分掲記が定められている。
したがって、社債利息を支払ったときは、一般の借入金の利息と区別するため、支払利息勘定ではなく、社債利息勘定(費用)の借方に記帳して費用計上する。
財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則
(営業外費用の表示方法)
第九十三条 営業外費用に属する費用は、支払利息、社債利息、社債発行費償却、創立費償却、開業費償却、貸倒引当金繰入額又は貸倒損失(第八十七条の規定により販売費として記載されるものを除く。)、有価証券売却損、売上割引その他の項目の区分に従い、当該費用を示す名称を付した科目をもつて掲記しなければならない。
なお、社債利息を受け取る側の会計処理については次のページなどを参照。
取引の具体例と仕訳の仕方
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