［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

貸借対照表―資産―繰延資産―会計処理―繰延資産の償却

繰延資産の償却とは

繰延資産の償却の定義・意味など

繰延資産の償却（くりのべしさんのしょうきゃく）とは、繰延資産等^※として計上した資産を決算日に費用の効果の及ぶ会計期間の費用にすること（次期以降に費用として繰り延べること）をいう。

^※繰延資産として資産計上することが認められていない税法独自の繰延資産を長期前払費用勘定を用いて資産計上した場合も含む。

繰延資産の償却の目的・役割・意義・機能・作用など

費用収益対応の原則

繰延資産の償却は、費用収益対応の原則から、一時期にかかった費用を次期以降に配分するための会計処理である。

繰延資産の償却と関係する概念

類似概念・類義語

減価償却

両者ともに費用収益対応の原則にもとづくが、繰延資産の償却は本来であれば費用処理すべきものを繰延資産等として資産計上したものについて行われるのに対して、減価償却は固定資産（有形固定資産（土地・建設仮勘定を除く）と無形固定資産）について行われる、という違いがある。

費用の繰延

繰延資産の償却と似た概念に費用の繰延がある。

両者とも本来であれば費用処理すべきものを、費用収益対応の原則にもとづき当期の費用から次期以降の費用を控除するために資産計上する会計処理であり、その違いは役務（サービス）の提供を受け終わっているか否かにすぎない。

つまり、費用の繰延はいまだ提供されていない役務に対して支払われた費用について行われるものであるのに対して、繰延資産の償却は代価の支払が完了して役務の提供も受けている費用について行われる、という違いである。

また、繰延資産として資産計上できるものは創立費・開業費・開発費・株式交付費・社債発行費・新株予約権発行費といった一定の費用に限られているという違いもある。

繰延資産の償却の会計・簿記・経理上の取り扱い

会計処理方法

使用する勘定科目・記帳の仕方等

繰延資産償却費