保証債務見返/保証債務
保証債務見返/保証債務とは
保証債務見返/保証債務の定義・意味など
保証債務見返(ほしょうさいむみかえり)/保証債務(ほしょうさいむ)とは、保証債務を負った際に発生する偶発債務を対照勘定法により備忘記録するための一対の対照勘定をいう。
保証債務見返/保証債務の目的・役割・意義・機能・作用など
保証債務の備忘記録
債務の保証を行っただけでは、資産・負債・資本の増減はないため、簿記上の取引(会計取引)には該当せず、原則として仕訳は不要である。
しかし、他人の債務を保証したことにより、保証債務が発生している。
そこで、かかる債務の存在を明らかにするため、備忘記録として、保証した債務額を保証債務見返勘定と保証債務勘定という貸借一対の対照勘定を用いて記帳する。
保証債務見返/保証債務の決算等における位置づけ等
保証債務見返の財務諸表における区分表示と表示科目
保証債務見返/保証債務は単なる備忘記録であり、貸借対照表上では相殺され表示されないが、貸借対照表に、「注記」という形で、偶発債務があることを記載する必要がある。
財務諸表等の用語、様式及び作成方法に関する規則
(偶発債務の注記)
第五十八条 偶発債務(債務の保証(債務の保証と同様の効果を有するものを含む。)、係争事件に係る賠償義務その他現実に発生していない債務で、将来において事業の負担となる可能性のあるものをいう。)がある場合には、その内容及び金額を注記しなければならない。ただし、重要性の乏しいものについては、注記を省略することができる。
保証債務見返/保証債務の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
使用する勘定科目・記帳の仕方等
債務の保証を行ったとき
債務の保証を行った場合は、対照勘定法により備忘記録を行うときは、保証債務見返(借方)/保証債務(貸方)勘定という一対の対照勘定で処理をする。
債務が返済期日までに返済されたとき
後日、債務が返済期日までに返済されたときは、反対仕訳をしてその備忘記録を取り消す。
債務者に代わって返済したとき
主債務者が債務を履行しないため、主債務者に代わって返済したときは、返済した債務に額について債務者に対する求償権が発生するので、未収金(または立替金)勘定を用いてこれを処理する。
取引の具体例と仕訳の仕方
債務の保証を行ったとき
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
保証債務見返 |
××××
|
保証債務 |
××××
|
債務が返済期日までに返済されたとき
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
保証債務 |
××××
|
保証債務見返 |
××××
|
債務者に代わって返済したとき
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
保証債務 |
××××
|
保証債務見返 |
××××
|
未収金 |
××××
|
現金 |
××××
|
現在のページが属するカテゴリ内のページ一覧[全 10 ページ]
- 裏書義務見返/裏書義務(手形裏書義務見返/手形裏書義務)
- 割引義務見返/割引義務(手形割引義務見返/手形割引義務)
- 保証債務見返/保証債務
- 差入有価証券
- 貸付有価証券
- 保管有価証券
- 預り有価証券
- 借入有価証券
- 試用販売未収金(試用販売売掛金・試用販売契約)/試用仮売上(試用販売)
- 割賦販売未収金(割賦販売売掛金・割賦販売契約)/割賦仮売上(割賦販売)
現在のページが属するカテゴリのサイトにおける位置づけ
- ホーム
- 勘定科目一覧(一般)
- 資産―現金・預金
- 資産―売上債権
- 資産―有価証券
- 資産―棚卸資産
- 資産―他流動資産(五十音順)
- 資産―有形固定資産
- 資産―無形固定資産
- 資産―投資その他の資産―資本参加を目的とする投資
- 資産―投資その他の資産―長期利殖を目的とする投資
- 資産―投資その他の資産―その他の長期性資産(五十音順)
- 資産―繰延資産
- 負債―仕入債務
- 負債―他流動負債(五十音順)
- 負債―固定負債
- 負債―評価勘定
- 純資産―株主資本―資本金
- 純資産―株主資本―資本剰余金
- 純資産―株主資本―利益剰余金
- 純資産―株主資本―自己株式
- 純資産―評価・換算差額等
- 純資産―新株予約権
- 収益―営業収益―売上高
- 費用―売上原価
- 収益―営業収益―商品売買益
- 費用―販売管理費―あ行
- 費用―販売管理費―か行
- 費用―販売管理費―さ行(さ-じむ)
- 費用―販売管理費―さ行(しゃ-せき)
- 費用―販売管理費―さ行(接待交際費)
- 費用―販売管理費―さ行(せんーそ)
- 費用―販売管理費―た行
- 費用―販売管理費―な行
- 費用―販売管理費―は行
- 費用―販売管理費―ま行
- 費用―販売管理費―や行
- 費用―販売管理費―ら行
- 収益―営業外収益(五十音順)
- 費用―営業外費用(五十音順)
- 費用―営業外費用―繰延資産の償却費
- 収益―特別利益
- 費用―特別損失
- その他―事業主勘定
- その他―備忘勘定(対照勘定)
- 決算整理で用いる独自の勘定科目
- 差引損益計算で用いる独自の勘定科目
- 帳簿決算で用いる独自の勘定科目
- 勘定科目一覧(一般)