保証債務(保証)
保証債務とは
保証債務の定義・意味など
保証債務(ほしょうさいむ)とは、債務者(主債務者)がその債務を履行しない場合に、その履行をする責任を負うことを約した者(保証人)の負う債務をいう。
民法
(保証人の責任等)
第四百四十六条 保証人は、主たる債務者がその債務を履行しないときに、その履行をする責任を負う。
保証債務の法的根拠・法律など
保証契約
保証債務は保証人と債権者との保証契約で発生する。
保証債務の目的・役割・意義・機能・作用など
人的担保
保証は、保証人の財産による主債務者の債務の担保を目的としており、質権・抵当権などの物的担保に対して人的担保といわれる。
参考:新保義隆 『デバイス・ネオ 3 民法2 債権・親族・相続』 早稲田経営出版、2009年、84項。
保証債務の範囲・具体例
手形
裏書譲渡をした手形または手形割引をした手形が不渡りとなった場合に、裏書人・割引依頼人が手形所持人に対して負う、手形代金を支払わなければならないという債務(遡求義務という)も保証債務のひとつである。
保証債務の分類・種類
連帯保証
保証債務の一種として連帯保証がある。
連帯保証は、通常の保証債務より債権者に有利であり(逆に言えば保証人には不利)、現実的には通常の保証債務よりも頻繁に利用されている。
保証債務の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
使用する勘定科目・記帳の仕方等
保証債務見返/保証債務
債務の保証を行っただけでは、資産・負債・資本の増減はないため、簿記上の取引(会計取引)には該当せず、原則として仕訳は不要である。
しかし、他人の債務を保証したことにより、保証債務が発生している。
そこで、かかる保証債務の存在を明らかにするため、備忘記録として、保証した債務額を保証債務見返勘定と保証債務勘定という貸借一対の対照勘定を用いて記帳する。
そして、後日、債務が返済期日までに返済されたときは、反対仕訳をしてその備忘記録を取り消す。
また、主債務者が債務を履行しないため、主債務者に代わって返済したときは、返済した債務に額について債務者に対する求償権が発生するので、未収金(または立替金)勘定を用いてこれを処理する。
取引の具体例と仕訳の仕方
債務の保証を行ったとき
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
保証債務見返 |
××××
|
保証債務 |
××××
|
債務が返済期日までに返済されたとき
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
保証債務 |
××××
|
保証債務見返 |
××××
|
債務者に代わって返済したとき
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
保証債務 |
××××
|
保証債務見返 |
××××
|
未収金 |
××××
|
現金 |
××××
|
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