保証債務
保証債務の科目属性
手形の裏書譲渡・割引をした場合に使用される保証債務勘定は、貸借対照表に表示すべき負債としての性格を有する。
これに対して、債務の保証を行った場合に使用される保証債務勘定は、偶発債務を明らかにするための備忘記録という性格を有している。
※偶発債務…現在、債務としては確定していないが、将来一定の事由が発生することにより確定した債務となりうるもの
保証債務の財務諸表における表示区分と表示科目
手形の裏書譲渡・割引をした場合に使用される保証債務勘定
債務の保証を行った場合に使用される保証債務勘定
単なる備忘記録なので、負債の部に「注記」という形で記載する。
保証債務の会計・経理処理
仕訳の具体例(帳簿記入・記帳法)
手形の裏書譲渡・割引をした場合に使用される保証債務勘定
参照 →保証債務費用
債務の保証を行った場合に使用される保証債務勘定
債務の保証を行った場合
債務の保証を行っただけでは、資産・負債・資本の増減はないため、債務の保証は簿記上の取引には該当せず、仕訳は不要であるのが原則。
しかし、他人の債務を保証したことにより、将来確定した債務が発生する可能性がある。
そこで、かかる偶発債務の存在を明らかにするため、備忘記録として、保証した債務額を、保証債務見返勘定と保証債務勘定という貸借一対の対照勘定を用いて記帳する。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 保証債務見返 | ×××× |
保証債務 | ×××× |
債務が返済期日までに返済された場合
反対仕訳をして備忘記録を取り消す。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 保証債務 | ×××× |
保証債務見返 | ×××× |
債務者に代わって返済した場合
偶発債務が確定した債務となるため、反対仕訳をして備忘記録を取り消すとともに、返済した債務に額について、債務者に対する求償権が発生するので、未収金(または立替金)勘定を用いてこれを処理する。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 保証債務 | ×××× |
保証債務見返 | ×××× |
| 未収金 | ×××× |
現金 | ×××× |

