未着品売上
未着品売上とは
未着品売上の定義・意味など
未着品売上(みちゃくひんうりあげ)とは、未着品売買による売上を処理する収益勘定をいう。
未着品売上の目的・役割・意義・機能・作用など
未着品売上勘定は未着品を売り上げた場合にこれを一般の売上と区別するために用いられる。
未着品売上の決算等における位置づけ等
未着品売上の財務諸表における区分表示と表示科目
損益計算書 > 経常損益の部 > 営業損益の部 > 売上高 > 未着品売上高
表示科目
売上高
未着品売上の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
使用する勘定科目・記帳の仕方等
収益の認識基準(計上時期・期間帰属)
実現主義
(販売基準)
未着品売上の収益の計上時期は、貨物代表証券を転売したときである。
『日商簿記2級 商業簿記 スピード攻略テキスト』 DAI-X出版、2004年、44項。
使用する勘定科目・記帳の仕方等
貨物代表証券を転売したとは、次の2つの会計処理が必要になる。
①収益の計上
現物の商品の到着前に貨物代表証券のままこれを転売したときは、貨物代表証券で示されている商品を販売したことになるので、未着品売上勘定の貸方に記帳して売上として収益計上する。
②売上原価の計上
売上原価を仕入勘定で算定するため、転売した貨物代表証券の金額(商品の原価)を未着品勘定(資産)から仕入勘定(費用)に振り替える(その都度法)。
取引の具体例と仕訳の仕方
商品10万円の貨物引換証を12万円で転売し、代金は掛とした。なお、これに伴う売上原価を仕入勘定に振り替える。
売掛金 | 12万 | 未着品売上 | 10万 |
仕入 | 10万 | 未着品 | 10万 |
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