社債
社債とは
社債勘定の定義・意味
社債とは、株式会社が一般大衆から大量に長期資金を借り入れるために発行する社債券から生じる債務を管理するための勘定科目をいう。
なお、社債は簿記上有価証券に位置づけられるが、ここでは社債を保有するのではなく、発行することが問題となっていることに注意。
新株予約権付社債
新株予約権付社債は、一定の場合には、新株予約権または社債の一方を分離譲渡することができる。
その他の勘定科目との関係
長期借入金
社債も一種の長期借入金であるが、一般大衆から資金調達する点で、長期借入金とは異なる。
株式
一般大衆から長期資金を集めるという点では株式と共通するが、社債は借入資金、つまり他人資本であるという点で自己資本である株式とは異なる。
したがって、社債では、償還日に元本と利息の支払いが必要となる。
社債の科目属性
社債の財務諸表における表示区分と表示科目
社債の償還
社債の償還とは
社債を返済して、社債権者から社債券を回収することを、社債の償還という。
社債の償還の方法
社債の償還の方法には、満期償還と買入償還という2つの方法がある。
満期償還
満期償還とは、社債の満期日(償還期限)に、社債の額面金額で償還する方法をいう。
買入償還
買入償還とは、社債の満期日前に、市場から社債を時価で買い入れて償還する方法をいう。
社債勘定の会計・経理処理
社債勘定の仕訳例(帳簿記入・記帳法)
社債を発行した場合
そして、割引発行された場合、額面金額と発行価額の差額は、社債発行差金として処理をする。
【例】
額面総額:100万円
年利率:5%
利払日:9月末日と3月末日の年2回
額面:100円
発行価額:90円
償還期間:5年
社債発行費:15万円
なお、社債の払込金は当座預金、社債発行にかかる諸費用は現金とする。
| 借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
|---|---|---|---|
| 当座預金 | 900,000 | 社債 | 1,000,000 |
| 社債発行差金 | 100,000 | ||
| 社債発行費 | 150,000 | 現金 | 150,000 |
※社債の払込金額:1,000,000×90/100=900,000円
社債利息を支払った場合
参照 →社債利息
決算日に社債発行差金の償却を行う場合
参照 →社債発行差金償却
決算日に社債発行費償却の償却を行う場合
参照 →社債発行費償却
社債を償還した場合
参照 →社債償還益/社債償還損
社債勘定の実務
社債を発行するには、法律上、様々な条件があるため、実際に社債を発行できる会社は、上場会社のうちの一部の会社だけにとどまっている。

