減損損失
減損損失とは
減損損失勘定の定義・意味・意義
減損損失とは、減損会計で、固定資産の収益性が低下したために、その投資額の回収見込みが立たなくなった場合、一定の条件のもとで帳簿価額を回収可能価額まで減額した時に発生する損失を管理するための勘定科目をいう。
減損損失勘定の趣旨・目的・役割・機能
減損会計とは、固定資産に減損が生じた場合に、一定の条件で当該固定資産の投資額回収可能性を反映させる会計処理のことである。
減損の対象とされた資産については、帳簿価額を減額するとともに、これを損益計算書上、損失として計上しなくてはならない。
減損損失勘定は、このうち損益計算書上に損失として計上するための科目である。
減損損失の財務諸表における区分表示と表示科目
減損損失は特別損益の部に表示する。
減損損失勘定の会計・簿記・経理上の取り扱い
会計経理処理方法・簿記の記帳の仕方・使用する勘定科目等
1.貸借対照表関係
原則として、減損処理前の固定資産の取得原価から減損損失を直接控除する(直接法)。
ただし、減価償却を行う有形固定資産については、当該資産に対する減損損失累計額を、取得原価から間接控除することもできる(間接法)。
この場合、減価償却累計額とは別に管理することに注意。
2.損益計算書関係
減損損失勘定で処理をする。
取引と仕訳の具体例・事例
直接法による場合
借方科目 | 金額 | 貸方科目 | 金額 |
---|---|---|---|
減損損失 |
××××
|
建物 |
××××
|
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