仮払い
仮払いとは
仮払いの定義・意味など
仮払い(かりばらい)とは、取引の内容や金額が未確定な段階で、一時的に概算払いすることをいう。
参考:岩波書店 『広辞苑 第六版』、三省堂 『スーパー大辞林』
仮払いの会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
使用する勘定科目・記帳の仕方等
仮払金
勘定科目(取引の内容)や金額が未確定な金銭を仮払いしたときは、仮払金勘定の借方に記帳する。
そして、勘定科目や金額が確定したときの、仮払金勘定の貸方に記帳して確定した本来の勘定科目に振り替える。
仮払金の管理
仮払金は必ず精算する必要があるので、月末や決算前などで定期的に精算すべきである。
そこで、仮払金の清算状況などについて、たとえば、次のような管理表などを用いて別途管理をする必要がある。
仮払金管理表(管理台帳)01(エクセル Excel) - ビジネス文書・手紙・はがきテンプレート(書式・様式・書き方)の無料ダウンロード
なお、仮払金の申請書や清算書の書式・様式については、次のページなどにある。
仮払金清算書01(エクセル Excel) - ビジネス文書・手紙・はがきテンプレート(書式・様式・書き方)の無料ダウンロード
仮払金の注意点・注意事項
仮払金は、あくまで一時的な仮勘定であり、仮払金の清算が遅れることで、費用が期間損益計算に正しく反映されないこともある。
このため、できる限り決算時には仮払金の清算をすませ残高がなくなるようにする必要がある。
また、支出目的が明らかであっても、実務上仮払金として処理されている場合もあり、仮払金は貸付金と同様に、使途不明金(粉飾決算)の温床となりやすい。
そこで、仮払金の残高に注意し、不正な支出がされていないかを監視する必要がある。
取引の具体例と仕訳の仕方
仮払いをしたとき
仮払金 | 10万 | 現金 | 10万 |
清算をしたとき
従業員が出張から戻り、仮払金を精算した。内訳は旅費交通費5万円、交際費3万円で余剰は2万円であった
旅費交通費 | 5万 | 仮払金 | 10万 |
交際費 | 3万 | ||
現金 | 2万 |
仮払いの税務・税法・税制上の取り扱い
消費税の課税・非課税・免税・不課税(対象外)の区分
不課税取引(課税対象外)
そして、精算時に取引の内容(勘定科目)に応じて消費税の課税対象となる(仕入税額控除の対象となる)。
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