ファクタリング
ファクタリングとは
ファクタリングの定義・意味など
ファクタリングとは、売上債権(売掛債権)を買い取り、自己の危険負担で債権の回収を行う金融業務をいう。
参考:三省堂 『スーパー大辞林』
ファクタリングの目的・役割・意義・機能・作用など
ファクタリングは売上債権の現金化(債権回収)やリスクヘッジに利用される。
ファクタリングの位置づけ・体系(上位概念等)
債権譲渡
ファクタリングの会計・簿記・経理上の取り扱い
会計処理方法
使用する勘定科目・記帳の仕方等
ファクタリング会社に売上債権を譲渡した場合、これをいつ現金化するかは譲渡人の任意である。
売買契約の期日前に現金化する場合は手数料を支払う必要があるが、期日どおりに現金化すれば満額を受け取ることもできる。
ファクタリングの仕訳について – ファクタリングという資金調達方法 http://www.supportmilwaukeehotel.com/?p=25
そこで、債権譲渡したときは仕訳を行わず、実際に現金化したときに当該売上債権の貸方に記帳してこれを減少させるという会計処理も考えられる。
ただし、より正確に取引を記録するためには、ファクタリング会社に売上債権を譲渡したとき、便宜的に未収金(または受取手形※)勘定(資産)の借方に記帳して資産計上するとともに、当該売上債権の貸方に記帳してこれを減少させる。
岩崎恵利子著『パッと引いて仕訳がわかる 逆引き勘定科目事典』(シーアンドアール研究所)では、営業債権の譲渡は受取手形、営業外債権の譲渡は未収金で処理するものとし、両者を区別している。
そして、後日、ファクタリング会社から入金があったときに未収金(または受取手形)勘定から現金預金勘定に振り替える。
また、ファクタリング会社に支払う手数料=譲渡の際に生じた損失(債権の帳簿価額ー譲渡価額)については、債権譲渡を債権の売買取引と解する説(売買説)によれば、売上債権売却損勘定の借方に記帳して費用計上する。
取引の具体例と仕訳の仕方
債権譲渡したときに仕訳を行わない会計処理
保有する売上債権(売掛金)をファクタリング会社に譲渡して現金化した。なお、期日前に早々に現金化したので、債権譲渡時に売上債権を未収金(または受取手形)に振り替える会計処理は行っていない。
普通預金 | ✕✕✕✕ | 売掛金 | ✕✕✕✕ |
売上債権売却損 | ✕✕✕✕ |
債権譲渡したときに仕訳を行う会計処理
ファクタリング会社に売上債権を譲渡したとき
保有する売上債権(売掛金)を現金化するため、ファクタリング会社に債権譲渡した。
未収金(または受取手形) | ✕✕✕✕ | 売掛金 | ✕✕✕✕ |
ファクタリング会社から入金があったとき
後日、ファクタリングの手数料を控除した額が銀行口座に振り込まれた。
普通預金 | ✕✕✕✕ | 未収金(または受取手形) | ✕✕✕✕ |
売上債権売却損 | ✕✕✕✕ |
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