［経済］簿記勘定科目一覧表（用語集）

商品保証引当金

商品保証引当金とは

商品保証引当金の定義・意味

商品保証引当金とは、自社で販売した商品について、一定の保証期間内に故障等欠陥があった場合には、自社の負担で無料（無償）で修理する保証をしているときに、引当金の一種として、翌期以降に発生する保証費用に備えて計上される勘定科目をいう。

商品保証引当金の類似科目

製品保証引当金

製品保証引当金

商品保証引当金と製品保証引当金とをあわせて製品保証等引当金とする場合もある。

商品保証引当金の財務諸表における区分表示と表示科目

貸借対照表＞負債＞流動負債＞商品保証引当金

保証期間の長さに応じて流動負債と固定負債に区分される。

商品保証引当金の会計処理

商品保証引当金の会計処理方法

翌期に発生した当期の商品の売上にかかる保証費用を引当金から取り崩し、過不足が生じた場合には、前期損益の修正として処理するのが一般的である。

取引と仕訳の具体例（帳簿記入・記帳法）

期中の処理

無料保証契約に基づいて商品の修理等を行った場合

修理に要した費用額を商品保証引当金勘定の借方に記入して、商品保証引当金を取り崩す。

借方科目	金額	貸方科目	金額
商品保証引当金	××××	預金	××××

保障期間が経過した場合

保障期間が経過した場合、無料保証義務は消滅するので、商品保証引当金戻入勘定を使用して、商品保証引当金勘定の残高を取り崩す。

借方科目	金額	貸方科目	金額
商品保証引当金	××××	商品保証引当金戻入	××××

期末（決算時）の処理―決算整理仕訳

商品保証引当金繰入勘定を使用して、商品保証引当金を設定する。

借方科目	金額	貸方科目	金額
商品保証引当金繰入	××××	商品保証引当金	××××

商品保証引当金の課税・税金・税務（法人税法等税法上の取扱い）

商品保証引当金の必要経費（損金）算入の可否―収益・費用→益金・損金変換

商品保証引当金への繰入は、税法上は費用としては認められていない（損金不算入）。